ホーム > CPRC >

内部向けイベント

>

ワークショップ

>

第129回ワークショップの概要

第129回ワークショップの概要

 第129回ワークショップが5月24日(金曜)に開催されました。報告等の概要は以下のとおりです。

「オンラインとオフラインのサービス需要の代替性-オンライン・コンテンツ市場の需要構造と競争評価-」の研究計画

 報告者
 (岡田羊祐 CPRC所長・一橋大学大学院経済学研究科教授)
 (大橋 弘 CPRC主任研究官・東京大学大学院経済学研究科教授)
 (浅井澄子 CPRC客員研究員・明治大学政治経済学部教授)
 (黒田敏史 CPRC客員研究員・東京経済大学経済学部専任講師)
 (工藤恭嗣 CPRC研究員・経済調査室)
 (佐藤範行 CPRC研究員・経済調査室)

 平成25年度の共同研究の一つである本研究は,電子書籍,音楽配信,映像配信,SNS等のコンテンツによるオンラインとオフラインのサービス需要の代替性について調査し,書籍,CD・レコード,DVD・映画等といったオフライン・サービス市場の現状分析を踏まえつつ,日米比較の視点からコンテンツの需要構造を分析し,オンライン・コンテンツ市場の発展経路を予測することを目的としています。
 今回のワークショップにおいては,報告者から先行研究として書籍,音楽及び映画市場におけるオンラインによるオフラインの代替状況に関する三菱総合研究所のウェブ調査の結果概要が紹介された後,本共同研究の研究期間は2年間として,1年目は,事業者へのヒアリングを行いつつ,研究テーマや分析のプランを具体化し,並行して研究テーマに即して必要となるデータソースの収集(BookStats,エンタメ・マーケット白書,出版指標年報等)を進め,2年目に,本格的にデータ分析を行いつつ,執筆作業を進める旨の説明がなされました。
 オフラインの下においてはコンテンツごとに市場が形成されていたものが,将来的にオンライン化が進展していくと異なるコンテンツ間の代替性が高まると予想されるところ,市場の画定やプラットフォーム事業者のパワーの拡大といった観点から競争政策上の新たな課題や問題を生み出すと考えられます。本共同研究は,そうした課題や問題に対処するに当たっての材料を提供する基礎的な研究としての意義があるとの説明がなされました。

ページトップへ