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第20回ワークショップの概要

第20回ワークショップの概要

 第20回ワークショップが4月8日(金曜)に開催されました。報告等の概要は以下のとおりです(かっこ内は担当客員研究員及び研究員を表す。)。

(1)「競争,イノベーション,生産性に関する定量分析」に係る最終報告
 (東京大学先端科学技術研究センター助教授 元橋 一之 氏)
 (競争政策研究センター研究員 船越 誠 氏)
 (競争政策研究センター研究員 藤平 章 氏)

 平成16年度共同研究の一つである本研究では,集中度調査と企業活動基本調査(経済産業省)を企業レベルで接続したパネルデータを用いて,競争,イノベーション,生産性に関する定量的な実証分析を行いました。
 今回のワークショップでは,最終報告として,ハーフィンダール指数やシェア変動指標などの市場構造指標と生産性との関係,ハーフィンダール指数とイノベーションとの関係についての分析結果と,今回の結果を踏まえた今後の研究課題について報告がなされました。
 これに対し,内生性のコントロール等モデル中の説明変数の有効性や,操作変数,R&D指標の取扱い,競争状況とWelfareとの相関などについて議論がなされました。

(2)「技術標準と競争政策」の最終報告
 (一橋大学イノベーション研究センター教授 長岡 貞男 氏)
 (政策研究大学院大学教授 山根 裕子 氏)
 (一橋大学経済研究所助教授 青木 玲子 氏)
 (大阪市立大学大学院法学研究科助教授 和久井 理子 氏)
 (競争政策研究センター研究員 西村 元宏 氏)
 (競争政策研究センター研究員 水野 由基 氏)

 平成16年度の共同研究の一つである本研究では,フォーラム型及びデジュール型の技術標準の策定及び技術標準に関連するパテントプールの形成・運用と競争政策との関係に焦点をあてています。最終報告となる今回のワークショップでは,本研究の一部として実施された米国及びEU競争当局等へのヒアリング及びパテントプールに係る具体的な事例の調査の結果,並びにそれらを踏まえて検討されたパテントプールの制度設計に関する基本原則等についての報告が行われました。
 質疑では,技術標準の実施に必須な特許を有する特許権者による高額なライセンス料の設定や,技術標準が普及した後のライセンス料の値上げを防止することにもなるといったパテントプールの効果や,そのような特許権者の行為に対する米国及びEU競争当局の考え方の相違等について討議が行われました。

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