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第40回ワークショップの概要

第40回ワークショップの概要

 第40回ワークショップが9月29日(金曜)に開催されました。報告等の概要は以下のとおりです(かっこ内は担当客員研究員及び研究員を表す。)。

 「審査・審判における経験則・経済理論の活用」の共同研究計画
 (競争政策研究センター研究員 酒井 紀子 氏)
 (競争政策研究センター研究員 下津 秀幸 氏)

 平成18年度の共同研究の一つである本研究では,独禁法の違反行為にかかる経験則・経済理論(以下「経験則等」という。)のうち,違反行為の立件のための審査審判手続きにおいて利用していると思われる経験則等について,その認定,あるいは推認が合理的であることを明らかにするため,思考過程を明示し,事実認定における推察過程を明確化することを目的としています。
 今回の研究計画では,過去の審判手続きにおける審査官の主張及び被申人の反論に基づき考えられる経験則が紹介された後,入札談合の経験則を例に,本研究における経済学の役割等について報告が行われました。この報告を受け,経験則と経済理論との関係,経験則という言葉の法学的な捉え方と経済学的な捉え方の違い,審判における経験則等の証拠としての位置付け,アメリカにおける経験則等の利用方法等について議論が行われました。
 また,説得力のある経済モデルの構築がのぞましいがそもそも経済モデルは仮定の置き方によって結論が180度変わるため本研究における経済理論の取扱いには注意が必要であるといった意見が出されました。

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