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第59回ワークショップの概要

第59回ワークショップの概要

 第59回ワークショップが7月4日(金曜)に開催されました。報告等の概要は以下のとおりです(かっこ内は担当客員研究員及び研究員を表す。)。

 「旅客鉄道の生産性と幹線旅客輸送におけるモード間競争」の研究計画

 (CPRC客員研究員・神戸大学大学院経済学研究科教授 柳川 隆 氏)
 (CPRC研究員・経済調査室 岡村 薫 氏)

 平成20年度の共同研究の一つである本研究は,(1)国鉄民営化以後のJR各社の生産性がどのように変化したかを計測し,垂直分離して民営化を行ったイギリスの鉄道各社の生産性との比較を行うとともに,(2)国内のビジネス旅客輸送分野におけるモード間競争やインフラ整備の効果を調べようとするものです。
 今回のワークショップでは,報告者から,研究の目的・内容・意義,報告書の構成案等について紹介が行われたほか,どのような手法を用いて分析するか,どのようにデータを収集するかといった点についても説明が行われました。
 報告を受け,参加者から,生産性の研究とモード間競争の研究を関係付けること及び垂直分離のサービスの質と投資に対する影響について考察することが望ましいとのコメントがなされました。また,モード間競争の分析方法や必要なデータの収集方法について議論が行われ,特に,航空産業における価格は割引運賃を含めると種類が多く,分析の精度を高めるためには工夫が必要であるとのコメントがなされました。この議論において,航空運賃の水準に対する新幹線との競争の効果を分析した研究が参考になるのではないかとのコメントがなされました。さらに,競争政策に対する本研究のインプリケーションについて議論が行われ,垂直分離の問題に対する法学的アプローチには蓄積もあるため,参考にすることも有意義ではないかとのコメントがなされました。

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