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第63回ワークショップの概要

第63回ワークショップの概要

 第63回ワークショップが9月19日(金曜)に開催されました。報告等の概要は以下の通りです。(かっこ内は担当客員研究員及び研究員を表す。)。

 「原始独占禁止法における企業結合規制の制定過程と現行法への示唆」の研究計画

 (CPRC主任研究官・名古屋大学大学院法学研究科准教授 林 秀弥 氏)
 (CPRC客員研究員・富山大学経済学部准教授 西村 暢史 氏)

 平成20・21年度の共同研究の一つである本研究は,原始独占禁止法における企業結合規制が,米国側と日本側との交渉・折衝において,両者のどのような意図の下で,また,どのような立法作業の過程を経て成立したのかについて,日米両国に現存する史料に基づき解明を行うことを目的としています。
 報告者から,今年度の研究は,1946年12月20日付け「獨占等の禁止制限に関する法律案」(産業復興局)の策定から1947年1月1日付け「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律案」(商工省企画室)の策定までの期間を対象とし,(1)公共の利益,(2)一定の取引分野,(3)競争の実質的制限に関する実体規定の変遷の整理を行った上で各実体規定の変遷を分析していくとの研究計画が説明されました。
 研究目的・計画の報告を受け,参加者からは,今回分析の対象とする時期においては世界でも画期的であったと考えられる企業結合規制が検討された経緯について調べることは意義があるのではないかといった意見や,日本の原始独禁法の素案となったカイム案から同氏がどのような社会を理想としていたのかを探ることも非常に興味深いのではないかといった感想が出されました。

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