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(平成23年6月22日)株式会社山陽マルナカに対する排除措置命令及び課徴金納付命令について

平成23年6月22日
公正取引委員会

 公正取引委員会は,株式会社山陽マルナカ(以下「山陽マルナカ」という。)に対し,独占禁止法の規定に基づいて審査を行ってきたところ,次のとおり,同法第2条第9項第5号(優越的地位の濫用)(注1)に該当し同法第19条の規定に違反する行為を行っていたとして,本日,同法第20条第2項の規定に基づく排除措置命令及び同法第20条の6の規定に基づく課徴金納付命令を行った(違反行為については別添排除措置命令書参照。)。
(注1) 私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の一部を改正する法律(平成21年法律第51号)の施行日である平成22年1月1日前においては平成21年公正取引委員会告示第18号による改正前の不公正な取引方法の第14項。

1 違反行為者及び課徴金額

名称 株式会社山陽マルナカ
所在地 岡山市南区平福一丁目305番2号
代表者 代表取締役 中山 明憲
事業の概要 食品,日用雑貨品,衣料品等の小売業
課徴金額 2億2216万円

2 違反行為の概要

 山陽マルナカは,遅くとも平成19年1月以降,取引上の地位が自社に対して劣っている納入業者(注2)(以下「特定納入業者」という。)に対して,次の行為を行っていた。
(1) 新規開店(注3),全面改装(注4),棚替え(注5)等に際し,これらを実施する店舗に商品を納入する特定納入業者に対し,当該特定納入業者が納入する商品以外の商品を含む当該店舗の商品について,当該特定納入業者の従業員等が有する技術又は能力を要しない商品の移動,陳列,補充,接客等の作業を行わせるため,あらかじめ当該特定納入業者との間でその従業員等の派遣の条件について合意することなく,かつ,派遣のために通常必要な費用を自社が負担することなく,当該特定納入業者の従業員等を派遣させていた。
(2) 新規開店又は自社が主催する「こども将棋大会」若しくは「レディーステニス大会」と称する催事等の実施に際し,特定納入業者に対し,当該特定納入業者の納入する商品の販売促進効果等の利益がない又は当該利益を超える負担となるにもかかわらず,金銭を提供させていた。
(3) 自社の食品課が取り扱っている商品(以下「食品課商品」という。)のうち,自社が独自に定めた「見切り基準」と称する販売期限を経過したものについて,当該食品課商品を納入した特定納入業者に対し,当該特定納入業者の責めに帰すべき事由がないなどにもかかわらず,当該食品課商品を返品していた。
(4) ア 食品課商品のうち,季節商品の販売時期の終了等に伴う商品の入替えを理由として割引販売を行うこととしたものについて,当該食品課商品を納入した特定納入業者に対し,当該特定納入業者の責めに帰すべき事由がないにもかかわらず,当該食品課商品の仕入価格に50パーセントを乗じて得た額に相当する額を,当該特定納入業者に支払うべき代金の額から減じていた。
イ 食品課商品又は自社の日配品課が取り扱っている商品(以下「日配品課商品」という。)のうち,全面改装に伴う在庫整理を理由として割引販売を行うこととしたものについて,当該食品課商品又は当該日配品課商品を納入した特定納入業者に対し,当該特定納入業者の責めに帰すべき事由がないにもかかわらず,当該割引販売において割引した額に相当する額等を,当該特定納入業者に支払うべき代金の額から減じていた。
(5) クリスマスケーキ等のクリスマス関連商品(以下「クリスマス関連商品」という。)の販売に際し,仕入担当者(注6)から,特定納入業者に対し,懇親会において申込用紙を配付し最低購入数量を示した上でその場で注文するよう指示する又は特定納入業者ごとに購入数量を示す方法により,クリスマス関連商品を購入させていた。
(注2) 「納入業者」とは,山陽マルナカが自ら販売する商品を,山陽マルナカに直接販売して納入する事業者のうち,山陽マルナカと継続的な取引関係にあるものをいう。
(注3) 「新規開店」とは,山陽マルナカが,新たに店舗を設置して,当該店舗の営業を開始することをいう。
(注4) 「全面改装」とは,山陽マルナカが,自社の既存の店舗について,一旦営業を取りやめた上で売場の移動,売場面積の拡縮,設備の改修その他の改装を行うことをいう。
(注5) 「棚替え」とは,山陽マルナカが,自社の既存の店舗について,商品の陳列場所の変更,商品の入替えその他の改装を行うこと(全面改装に伴うものを除く。)をいう。
(注6) 「仕入担当者」とは,納入業者との間で商談等の仕入業務を行い,当該納入業者との取引に直接影響を及ぼし得る山陽マルナカの従業員をいう。

3 排除措置命令の概要

(1) 山陽マルナカは,前記2の行為を取りやめている旨を確認すること及び今後当該行為と同様の行為を行わない旨を,取締役会において決議しなければならない。
(2) 山陽マルナカは,前記(1)に基づいて採った措置を,納入業者に通知し,かつ,自社の従業員に周知徹底しなければならない。
(3) 山陽マルナカは,今後,前記2の行為と同様の行為を行ってはならない。
(4) 山陽マルナカは,今後,次の事項を行うために必要な措置を講じなければならな
い。
ア 納入業者との取引に関する独占禁止法の遵守についての行動指針の改定
イ 納入業者との取引に関する独占禁止法の遵守についての,役員及び従業員に対する定期的な研修並びに法務担当者による定期的な監査

4 課徴金納付命令の概要

 山陽マルナカは,平成23年9月26日までに,2億2216万円を支払わなければならない。

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公正取引委員会事務総局審査局第一審査上席
電話 03-3581-1754(直通)
公正取引委員会事務総局近畿中国四国事務所中国支所第二審査課
電話 082-228-1501(直通)
ホームページ http://www.jftc.go.jp/

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