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(平成25年2月12日)株式会社サンゲツに対する勧告等について

平成25年2月12日
公正取引委員会

 公正取引委員会は,株式会社サンゲツ(以下「サンゲツ」という。)に対し調査を行ってきたところ,下請代金支払遅延等防止法(以下「下請法」という。)第4条第1項第3号(下請代金の減額の禁止)及び同条第2項第3号(不当な経済上の利益の提供要請の禁止)の規定に違反する事実が認められたので,本日,下請法第7条第2項及び同条第3項の規定に基づき,同社に対し勧告を行った。
 また,下請法第4条第1項第1号(受領拒否の禁止)の規定に違反する事実が認められたので,本日,サンゲツに対し指導を行った。
 本件は,平成25年1月22日に,中小企業庁長官から下請法第6条の規定に基づく措置請求を受けた事案である。

1 関係人の概要

名称 株式会社サンゲツ
本店所在地 名古屋市西区幅下一丁目4番1号
代表者 代表取締役 日比 祐市
事業の概要 壁紙,床材,カーテン等の卸売業

2 勧告の概要等

(1) 違反事実の概要

ア サンゲツは,壁紙,床材,カーテン等(以下「インテリア製品」という。)の製造を下請事業者に委託しているところ,次の(ア)から(ウ)までの全て又はいずれかにより,下請事業者に責任がないのに,当該下請事業者に支払うべき下請代金の額を減じていた。減額した金額は,下請事業者63名に対し総額5億5701万481円である。
 (ア) 自社の製品カタログである見本帳の作成費用に充てるため,下請事業者に対し,「見本帳協力金」として,見本帳に貼付した分のインテリア製品に係る下請代金の額に一定率を乗じて得た額を負担するよう要請し,この要請に応じた下請事業者について,平成22年9月から平成24年1月までの間に,下請代金の額から当該金額を差し引いていた。
 (イ) 下請事業者に対し,インテリア製品の単価の引下げを要請し,この要請に応じた下請事業者について,平成22年9月から平成24年1月までの間,単価の引下げの合意日前に発注したインテリア製品について引下げ後の単価を遡って適用することにより,下請代金の額から,引下げ前の単価を適用した額と引下げ後の単価を適用した額との差額を差し引いていた。
 (ウ) 自社の一部の取引先に対する一時的な納入価格の引下げによる利益の減少分を補うため,下請事業者に対し,「単価協力」として,納入価格の引下げの対象としたインテリア製品の納入数量に一定額を乗じて得た額を負担するよう要請し,この要請に応じた下請事業者について,平成22年9月から平成23年4月までの間に,下請代金の額から当該金額を差し引いていた。
イ サンゲツは,自社の利益を確保するため,下請事業者に対し,自社のショールームに展示するためのインテリア製品を無償で提供するよう要請し,この要請に応じた下請事業者について,平成23年3月から平成24年5月までの間に,自社のショールームに展示するためのインテリア製品を無償で提供させることにより,当該下請事業者の利益を不当に害していた。無償で提供させていたインテリア製品に係る下請代金相当額は,下請事業者38名に対し総額478万2722円である。
ウ 本件について,サンゲツは,下請事業者に対し,平成24年12月14日,減額した金額及び無償で提供させていたインテリア製品に係る下請代金相当額を支払っている。

(2) 勧告の概要

ア サンゲツは,前記(1)アの行為が下請法第4条第1項第3号の規定に違反するものであること及び前記(1)イの行為が下請法第4条第2項第3号の規定に違反するものであること並びに今後,前記各号の規定に違反する行為を行わないことを取締役会の決議により確認すること。
イ サンゲツは,次の事項を自社の役員及び従業員に周知徹底すること。
 (ア) 前記アに基づいて採った措置の内容
 (イ) 減額した金額及び無償で提供させていたインテリア製品に係る下請代金相当額を下請事業者に支払ったこと
ウ サンゲツは,今後,下請法第4条第1項第3号及び同条第2項第3号の規定に違反する行為を行うことがないよう,自社の発注担当者に対する下請法の研修を行うなど社内体制の整備のために必要な措置を講じるとともに,その内容を自社の役員及び従業員に周知徹底すること。
エ サンゲツは,次の事項を取引先下請事業者に周知すること。
 (ア) 前記ア及びイに基づいて採った措置
 (イ) 減額した金額及び無償で提供させていたインテリア製品に係る下請代金相当額を下請事業者に支払った旨
 (ウ) 前記ウの社内体制の整備のために必要な措置を講じた旨

3 指導の概要等

(1) 違反事実の概要

 サンゲツは,下請事業者との間で,下請事業者が製造を完了したインテリア製品を保管させ,必要となる都度,インテリア製品の納品を指示して下請事業者からの給付を受領する「仕切り出荷」の方法を採ることにより,下請事業者に責任がないのに,サンゲツが,下請事業者がインテリア製品の製造を完了すべき期日として定めた「納期」又は「仕上日」に,下請事業者が製造を完了したインテリア製品の一部を受領していなかった。
 なお,サンゲツは,平成24年10月31日までに,未受領となっていたインテリア製品を受領するとともに,下請事業者の給付の受領に際して「仕切り出荷」の方法を採ることを取りやめている。

(2) 指導の概要

 今後,前記(1)と同様の行為を行わないこと。

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問い合わせ先

公正取引委員会事務総局経済取引局取引部下請取引調査室
電話 03-3581-3374(直通)
ホームページhttp://www.jftc.go.jp/

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