ホーム >報道発表・広報活動 >事務総長定例会見 >平成24年 >1月から3月 >

平成24年2月8日付 事務総長定例会見記録

平成24年2月8日付 事務総長定例会見記録

 [発言事項]

事務総長会見記録(平成24年2月8日(水曜)13時30分~ 於 官房第1会議室)

国際カルテルワークショップについて

 (事務総長)
 本日,私からは,先週の2月1日の水曜日から3日の金曜日にかけまして,カナダのバンクーバーにおいて,ABA,アメリカの法曹協会とIBA,国際法曹協会の共催によります国際カルテルワークショップが開催されましたので,このことについてお話ししたいと思います。
 IBAとABAの共催の国際カルテルワークショップは,2年に1度,国際カルテルに対して,どのように対処するかということを議題といたしまして,各国の競争当局のトップの方や事件審査の担当官,また,競争法を専門とする弁護士といった方が出席しておりまして,そこで議論を行うという非常に大規模な国際会議となっております。今回は27か国から約300名が出席しました。日本からは,公正取引委員会の浜田委員や国際審議官が出席したほか,日本の弁護士の方々も出席しています。
 今回のワークショップでは,競争当局のトップ等によりますラウンドテーブルの討議,また,国際カルテルについて,仮想事例というものを設定いたしまして,各国の競争当局が審査の協力を行う状況をロールプレイング形式で紹介するといったことが行われました。
 まず,競争当局のトップによるラウンドテーブル討議につきましては,我が国のほか,アメリカ,カナダ,ブラジル,欧州,英国,オーストラリア,韓国という8か国,また地域の競争当局のトップなどの方が出席され,日本からは浜田委員が出席いたしました。日本の浜田委員からは,日本の課徴金減免制度の運用状況などについての紹介を行いました。
 次に,国際カルテルのロールプレイングにつきましては,国際審議官が出席いたしました。今回の仮想事例というのは,軍事施設を防犯・防災するためのシステムを用いたセキュリティ装置につきまして,アメリカ,オーストラリア,日本,そして南アフリカの事業者が価格カルテルを行うという国際カルテル事件を設定いたしまして,そのカルテル事件に対して,関係する各国・地域の競争当局が情報交換をする模様などについて,ロールプレイングを行ったということでございます。
 公正取引委員会としては,こうした会合に積極的に参加いたしまして、当委員会の海外におけるプレゼンスの向上を図るとともに,競争政策分野の国際協力というものについて,一層,貢献していきたいと考えています。

 [質疑応答]

 (問) 先週ですけれども,JASRACの件で審決案が出て,送達されましたが,この件について総長の受け止め方を教えてください。

 (事務総長) 先週の2月2日に,JASRACの代理人に対しまして,審決案が送達されたことはそのとおりです。
 本件は,審決案が送達されたということで,審決に至る審判手続の途中の段階であり,今後は,公正取引委員会におきまして合議をして審決を行うということになるものですので,現時点で,本件についてコメントするということは,差し控えさせていただきます。

 以上

ページトップへ