2013年4月

EU

欧州委員会,2009年の確約を遵守しなかったとして,Microsoftに対し5億6100万ユーロの制裁金を賦課

2013年3月6日 欧州委員会 公表

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【概要】

 欧州委員会は,ユーザーが使用したいブラウザを簡単に選択できる画面(以下「選択画面」という。)を提供する旨の確約を遵守しなかったとして,Microsoftに対し5億6100万ユーロの制裁金を課した。2009年に欧州委員会は,この確約を2014年までの法的義務としていた。本日の決定で,欧州委員会は,2011年5月から2012年7月までの間,Windows 7 Service Pack 1において,Microsoftが選択画面を設定していなかったことから,EUにおける1500万人のWindowsユーザーが選択画面を閲覧できなかったとしており,Microsoftも,当該期間に選択画面を表示していなかったことを認めていた。
 なお,欧州委員会が確約決定を遵守しなかった事業者に対して制裁金を課すのは,本件が初めてである。

欧州委員会,市場支配的地位の濫用の疑いでリトアニアの鉄道会社に対する正式審査を開始

 2013年3月6日 欧州委員会 公表

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【概要】

 欧州委員会は,市場支配的地位の濫用を禁止するEU競争法に違反して,リトアニアの鉄道会社Lietuvos gelezinkeliaiが,線路を取り除くことにより,リトアニアとラトビアにおける鉄道市場の競争を制限していたか否かについて,正式審査を開始することを公表した。
 2008年9月,Lietuvos gelezinkeliaiは,リトアニアとラトビア間の運送サービスを中止し,その1か月後には,線路を取り除いた。それ以降,線路は敷設されていない。欧州委員会によると,このことにより,リトアニアとラトビア間の国際貨物運送が制限されており,特に顧客が,他の鉄道会社の運送サービスを利用してラトビアに貨物運搬先を変更することができなくなったことにより,リトアニアとラトビアの鉄道市場における競争が制限された可能性があるとしている。

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