2013年9月

EU

欧州委員会,電子書籍市場におけるPenguinの確約案について承認

 2013年7月25日 欧州委員会 公表

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【概要】

 欧州委員会は,欧州経済圏(EEA:European Economic Area)における電子書籍の販売に関する欧州委員会の調査を経て,Penguin(英)から提案された確約(commitments)案を承認する決定を採択した。欧州委員会は,出版社4社(Simon & Schuster(米CBS Corp),HarperCollins(米News Corp),Hachette Livre(仏Lagardere Publishing)及びVerlagsgruppe Georg von Holtzbrinck(独Macmillan等の親会社))に加えて,Penguin及びAppleがEEAにおける電子書籍の小売価格競争を制限することを企てていたことが,EU競争法に違反するとの懸念を示していた。
 欧州委員会は,Penguinの申し出た確約案は,[1]電子書籍の小売業者との競争上の問題に関係する代理店契約を終了し,[2]電子書籍の小売業者に対し,2年間,電子書籍の値引販売を認め,[3]価格に関するMFN条項を禁止するという内容であり,既に承認した他の出版社4社及びAppleの確約を補足するものである。欧州委員会は,Penguinの確約案は,相当程度の期間,電子書籍市場における競争条件をリセットし,望ましい環境を創り出すことに貢献すると結論付けた。

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