米国

司法省反トラスト局,テキサス州の医療機関と和解

2011年2月25日 司法省反トラスト局 公表

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【概要】

 司法省反トラスト局は,医療機関United Regional Health Care Systemが,テキサス州ウィチタ・フォールズ地区の入院・外来医療提供市場における同機関の独占状態を維持するため,保険会社と排他的な契約を締結していたとして,テキサス北地区連邦地裁に民事訴訟を提起し,併せて和解案を提出した。United Regional Health Care Systemは,ウィチタ・フォールズ地区における最大の医療機関であり,保険会社にとっては同機関との契約が不可欠であるところ,独占状態を維持するため,同機関は,ほとんどの保険会社に対し他の競合医療機関との契約を禁じ,もし保険会社が競合医療機関とも契約をしている場合には,著しく高い料金の支払を要求していた。その結果,同機関と競合している医療機関はほとんどの保険会社と契約することができず,同機関の独占維持を手助けすることとなった。和解案は,United Regional Health Care Systemに対し,保険会社と競合医療機関との契約状況に基づいて価格設定又はディスカウントを行うこと及び保険会社の競合医療機関との契約を妨害することを禁止するとともに,競合医療機関と契約した保険会社に報復的な行動を採ることを禁じている。なお,本件は,1999年以来となる当局によるシャーマン法第2条摘発案件である。

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