米国

連邦取引委員会Edith Ramirez委員長,pay-for-delay合意に関する最高裁判決に対するステートメントを公表

2013年6月17日 連邦取引委員会 公表

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。原文

【概要】

 連邦取引委員会(以下「FTC」という。)のEdith Ramirez委員長は,FTC対Actavisの件で,米国連邦最高裁判所が,新薬メーカーとジェネリック薬メーカー間のpay-for-delay合意は,反トラスト審査の対象となる旨判示したことに関し,次のステートメントを発表した。
 「本日の連邦最高裁判決は,米国消費者,米国納税者及び自由市場にとっての大きな勝利である。最高裁は,新薬メーカーとジェネリック薬メーカーとの間のpay-for-delay合意は,反トラスト審査の対象となることを明確にし,新薬メーカーとジェネリック薬メーカーによる,これらの合意を事実上反トラスト法から免除させようとする試みを退けた。この判断により,最高裁は,医薬品価格の上昇によって,米国民に対し年間35億ドルもの負担を与えている問題に対処するための大きな一歩を踏み出した。」
 今回の判決は,テストステロン補充薬であるAndroGelに関するpay-for-delay合意の疑いに対するFTCの訴えを,第11巡回区控訴裁判所が棄却したことについて,FTCが上告したことに端を発する。第11巡回区控訴裁判所を含む幾つかの裁判所において,これらの合意は反トラスト審査の対象とならないと判示されていた。しかしながら,2012年7月,第三巡回区控訴裁判所が,新薬メーカーから競争者たるジェネリック薬メーカーへの逆支払(reverse payment)は違法であると推定されると判示したことから,控訴裁判所の判決が分かれ,連邦最高裁判所の判断につながった。

ページトップへ