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2015年6月

米国

連邦取引委員会,病院及び診療所に対する放射性医薬品の販売に関して25の市場を独占していたとして,カーディナルヘルス社が2680万ドルの支払に同意した旨公表

2015年4月20日 連邦取引委員会 公表
原文

【概要】

 連邦取引委員会(以下「FTC」という。)は,米国医療市場における競争を確保するための最新の活動として,Cardinal Health, Inc.(以下「カーディナルヘルス社」という。)が,低エネルギーの放射性医薬品の販売・流通に関して25の地域市場(※1)を違法に独占し,病院及び診療所に対して,これらの医薬品に高騰価格を支払う旨強要したとするFTCの訴えを受けて和解に応じることに合意した旨公表した。
 今回FTCが連邦裁判所に提案した和解命令(stipulated order)は,カーディナルヘルス社に対し,違法に取得した不正利得の吐き出し(disgorgement)として2680万ドルの支払を求めており,FTCが反トラスト事件で獲得した2番目に大きな和解金額である。
 カーディナルヘルス社は,低エネルギーの放射性医薬品として知られている医薬品の販売・流通を行う米国最大の放射性医薬品専門薬局(radiopharmacy)チェーン運営業者である。これらの放射性医薬品は,心臓病を含む様々な内科的疾患を診断するため,病院及び診療所で使用されている。これらの医薬品に使われている放射性同位元素の半減期は短く,病院及び診療所は隣接して設置している放射性医薬品専門薬局に依存していることから,著しく局地的な市場となっている。
 FTCの起訴状によれば,2003年から2008年の間,Bristol-Myers Squibb(以下「ブリストル・マイヤーズ・スクイブ社」という。)及び2014年にAmarsham plcを買収したGeneral Electric Co.(以下「GE社」という。)は,米国において2社しかいない心筋血流製剤(以下「HPA」という。)の製造業者であった。HPAは,放射性医薬品において最も一般的な検査である心臓負荷検査を行う際に使用されており,放射性医薬品専門薬局事業において,最も収益性が見込まれる重要な収入源となっている。この期間において,放射性医薬品専門薬局が,採算を見込んで新規参入し,競争していくためには,カーディオライト剤(ブリストル・マイヤーズ・スクイブ社のHPA医薬品)又はマイオビュー剤(GE社のHPA医薬品)のいずれかを販売する権利を取得する必要があった。
 2003年と2004年にそれぞれ実施した買収によって,カーディナルヘルス社は,米国最大の放射性医薬品専門薬局の運営業者となり,25の大都市圏において唯一の放射性医薬品専門薬局の運営業者となった。2003年から2008年の間,カーディナルヘルス社は,ブリストル・マイヤーズ・スクイブ社及びGE社に対し,様々な戦略を使って強要し,又は説得することで,関連市場における新たな競争事業者に対して両社のそれぞれのHPA医薬品を販売する権利を与えることを拒絶させた。
 カーディナルヘルス社の反競争的戦略の詳細は次のとおりである。
・ 両社の放射性医薬品の現在又は今後の購入を中止した,又は中止する旨脅迫した。
・ ブリストル・マイヤーズ・スクイブ社が関連市場における新たな競争事業者に対して同社製カーディオライト剤の使用許可を与えないようするために,同社製カーディオライト剤からGE社製マイオビュー剤に顧客を乗り換えさせると脅迫した,又は実際に乗り換えさせた。
・ HPA医薬品のジェネリック製造業者として,ブリストル・マイヤーズ・スクイブ社と競争すると脅迫した,又は競争しないことを提案した。
・ 放射性医薬品産業においてGE社がカーディナルヘルス社と今後も関係を継続するためには,関連市場における新たな競争事業者に対しGE社製マイオビュー剤を販売する権利を与えないことを条件とした。
 これらの戦略を採った結果,カーディナルヘルス社は,事実上,この市場において唯一HPA医薬品に係る独占的販売権を獲得し,多くの潜在的参入事業者に対して,これらの放射性医薬品の販売権取得を妨害した。
 本件の和解命令は,同社が同じ種類の放射性医薬品を製造する業者らと排他的取引を締結すること又は事実上の独占権を得るために強要若しくは報復を行うことを禁止している。加えて,同社が,販売に関して新たな排他的合意を締結する場合又はハート・スコット・ロディノ法上届出義務のない放射性医薬品専門薬局を買収する場合には,事前にFTCに対して報告するよう求めている。
 また,同命令には,カーディナルヘルス社が唯一又は支配的な放射性医薬品専門薬局運営業者の地位を確保している6つの関連市場(※2)において,参入を容易にし,競争を回復する提案を含んでいる。本件の和解において,同社は,これら6つの市場の顧客に対し,低エネルギーの放射性医薬品に関する同社との契約を終了する選択肢を与える旨合意した。本件の監視者(monitor)は,同社が顧客に対して契約終了を通知し実施する過程を監視する予定である。
 最後に,同命令は,同社に対し,放射性医薬品専門薬局部門における反トラスト・コンプライアンス・プログラムの作成及び維持を求めている。

※1 25地域は,ニューヨーク州オールバニ,アラバマ州バーミングハム,ノースカロライナ州シャーロット,テネシー州チャタヌーガ,サウスカロライナ州コロンビア,アラバマ州ガズデン,フロリダ州ゲインズビル,ノースカロライナ州グリーンズボロ,ウェストバージニア州ハンティントン,インディアナ州インディアナポリス,ミシシッピ州ジャクソン,フロリダ州ジャクソンビル,テネシー州ノックスビル,ケンタッキー州レキシントン,アーカンソー州リトルロック,ケンタッキー州ルイビル,テネシー州ナッシュビル,ネブラスカ州オマハ/リンカーン,テキサス州オレンジ,ノースカロライナ州ローリー,バージニア州リッチモンド,ワシントン州スポーケン,オクラホマ州タルサ,カンザス州ウィチタ及びミズーリ州スプリングフィールドである。

※2 6つの関連市場は,アーカンソー州リトルロック,フロリダ州ゲインズビル,ケンタッキー州レキシントン,ネブラスカ州オマハ/リンカーン,テネシー州ノックスビル及びワシントン州スポーケンである。

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