第2 21世紀における競争政策のグランド・デザインの策定

 「21世紀における競争政策のグランド・デザイン」は,当委員会が市場の番人としての機能を十全に発揮することができるよう,当面の競争政策の運営に当たっての大きな方向性を示すプランとして取りまとめられたものである。
 このグランド・デザインにおいて示されている目指すべき方向の概要は以下のとおりである。
(1) 構造改革の流れに即した法運用
ア 独占禁止法違反行為の重点的排除
イ スピード化,IT化,グローバル化等への対応
(2) 競争環境の積極的な創造
ア 規制改革の推進
イ 競争阻害要因の除去
(3) ルールある競争社会の推進
ア 市場参加者としての消費者に対する適正な情報提供の推進
イ 公正な取引慣行の促進
(4) これらの施策を遂行するための組織・人員・予算の抜本的拡充と競争政策に関する国民的理解の増進