5 監査

 当委員会は,審決執行後,当該関係人の動向等を調査することにより,審決の履行状況を監査するとともに違反行為の再発防止に努めている。
 平成13年度における監査事件数は2件であり,行為類型別に見ると,私的独占事案(審決事案)が1件,再販売価格の拘束事案(審決事案)が1件となっており,これら2件とも本年度中に監査を終了した。
   

6 告発

 私的独占,カルテルなどの重大な独占禁止法違反行為については,勧告等の法的措置のほか罰則が設けられているところ,これらについては当委員会による告発を待って論ずることとされている(第96条,第73条第1項)
 当委員会は,平成2年6月20日,「独占禁止法違反行為に対する刑事告発に関する公正取引委員会の方針」を公表して,今後積極的に刑事処罰を求めて告発を行う方針を明らかにしたところである。
 平成13年度においては,前記の告発方針に照らして告発すべき事案と判断して告発を行ったものはなかった。