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平成26年5月21日付 事務総長定例会見記録

平成26年5月21日付 事務総長定例会見記録

 [配布資料]

(平成26年4月25日)ブラジル経済擁護行政委員会との協力に関する覚書の締結について

 [発言事項]

事務総長会見記録(平成26年5月21日(水曜)13時30分~於官房第1会議室)

第13回国際競争ネットワーク(International Competition Network)の年次総会について

 本日は,第13回国際競争ネットワーク(International Competition Network),ICNの年次総会と,日ブラジルMOUの締結についてお話をさせていただきます。

 
 ICN年次総会は,4月22日から25日の日程で,モロッコのマラケシュで開催され,杉本委員長が参加しました。総会には90を超える国・地域から500名を超える参加がありました。
 杉本委員長のほか,アメリカ,EU,イギリス,フランス,ドイツ,カナダ,オーストラリア,メキシコ,ブラジル,韓国などの競争当局のトップが参加しました。 
 ICNは,各国・地域の競争当局のネットワークとして,2001年に日本を含む14か国・地域の16当局で創設され,現在では115か国・地域から129の当局が参加し,競争当局の最大のネットワークとなっています。

 
 年次総会では,1年間の活動成果の報告や今後の課題についてパネルディスカッションが行われました。杉本委員長は,審査手続をテーマにした全体会合でパネリストを務め,効果的な法執行の確保等の観点から審査実務について紹介しました。
 また,ICNの新規加盟当局に対しICNの概要やこれまでの取組を紹介する分科会におきましては,公正取引委員会がICNの成果物の利用促進や経験の浅い競争当局に対する支援の取りまとめを行っていることから,その活動を紹介したところです。
 公正取引委員会としては,引き続きICNの活動に積極的に貢献していきたいと考えております。
 なお,来年の年次総会は2015年4月28日から5月1日の日程でオーストラリアのシドニーで開催される予定です。

日ブラジルMOUの締結について

 次に,日ブラジルMOUの締結について,お話をさせていただきます
 既に,4月25日に報道発表したところでありますけれども,ICN年次総会開催期間中の4月24日,モロッコ・マラケシュにおきまして,ブラジル連邦共和国の競争当局であります経済擁護行政委員会(Administrative Council for Economic Defense〔CADE〕)との間で,競争当局間の協力に関する覚書を締結いたしました。公正取引委員会では,昨年8月に,フィリピン及びベトナムの競争当局との間でもそれぞれ同じような覚書等を締結しておりまして,今回はそれに次ぐものであります。

 
 ブラジルの競争当局でありますCADEは,これまでにも公正取引委員会と同じ,あるいは同じ種類の事件を取り扱ったことがあるほか,ブラジルでは日本企業が関係する事件もみられておりますので,両競争当局間の協力・連携を強化していくことは有益であると考えられたことから,今回,本覚書の締結に至ったところであります。本覚書は,両競争当局間の協力関係の進展を通じて,それぞれの国の競争法の効果的な執行に貢献することを目的といたしまして,具体的な協力内容としては,お手元の資料にありますように,執行活動の通報,情報交換,執行活動の調整などを規定しております。

 
 この覚書を踏まえまして,日本,ブラジル両競争当局間の協力・連携を一層深めていくこととしております。また,企業活動のグローバル化を踏まえまして,国際的な事案に迅速かつ適切に対処していくため,今後とも,独占禁止協力協定や経済連携協定等と併せまして,必要に応じ,こうした競争当局間での覚書を活用した協力の枠組みの構築・実施に,公正取引委員会として積極的に取り組んでいきたいと考えております。
 私からは以上です。

以上

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