ホーム >報道発表・広報活動 >事務総長定例会見 >平成26年 >7月から9月 >

平成26年9月10日付 事務総長定例会見記録

平成26年9月10日付 事務総長定例会見記録

 [配布資料]

 [発言事項]

事務総長会見記録(平成26年9月10日(水曜)13時30分~於官房第1会議室)

有識者との懇談会及び地方講演会並びに一日公正取引委員会の開催について

 私からは,2つのことをお話し申し上げたいと思います。
 まず1点目は,お手元の資料に沿いまして,全国各地区での有識者との懇談会,講演会と一日公正取引委員会の開催について御紹介したいと思います。
 この有識者との懇談会は,全国の各都市におきまして,それぞれ,経済団体,消費者団体,学識経験者や報道関係者といった有識者の方々に御出席をお願いいたしまして,競争政策について,より一層の理解を深めていただくとともに,各地域の実情,公正取引委員会に対する御意見,御要望を承り,今後の競争政策の有効かつ適切な推進に生かしていくために,昭和47年以降,毎年,この時期に全国各地で開催してきております。
 今年も10月末と11月上旬に,札幌,秋田,千葉,岐阜,大津,鳥取,徳島,宮崎の全国8都市におきまして開催したいと考えております。それぞれの都市には,公正取引委員会の委員の皆様方や私がお邪魔いたしまして,各地区の有識者の方々と懇談をさせていただくということを予定しております。
 また,これらの全国8都市では,懇談会の開催に併せまして,一般の方々を対象とする講演会も開催することとしております。今年の講演会のテーマは,「成長の基盤たる競争政策と公正取引委員会」というもので,公正取引委員会の最近の活動状況や課題ということについて説明させていただきたいと思っております。講演会の参加は無料でございますので,参加のお申込みは,最寄りの公正取引委員会,地方事務所で受け付けておりますので,多くの方に御参加いただければと思っております。
 また,公正取引委員会では,本局あるいは全国の各ブロックにあります地方事務所,支所の所在地以外の都市にお住まいの方々にも,独占禁止法,下請法等について御理解を深めていただき,公正取引委員会を身近に感じていただくための取組といたしまして,平成22年度から「一日公正取引委員会」を開催してきております。今回,今申し上げました有識者との懇談会を開催する全国8つの都市のうち大津市におきましては,同時に一日公正取引委員会を開催することとしております。
 なお,この一日公正取引委員会につきましては,今年度,既に松山市,山口市,宇都宮市及び津市において開催しましたほか,今後,苫小牧市,佐賀市,青森市での開催も予定しているところであります。今年度中に全国8都市で開催することとなります。
 この一日公正取引委員会では,独禁法,下請法のほか,消費税転嫁対策特別措置法の「相談コーナー」を設けまして,相談対応の一層の充実を図ることとしているほか,地方の自治体職員に対しまして,独占禁止法あるいは入札談合等関与行為防止法につきましての研修会も行います。また,消費者向けには,消費者の暮らしと独占禁止法がどういう関係にあるかということを,消費者セミナーとしてお話ししたいと,そして,御理解をいただきたいと考えております。
 公正取引委員会といたしましては,競争政策に対する国民の方々の理解を一層深めていただくとともに,広く各界の方々から地域の実情に即した御意見,御要望をお聞きするなどといった,このような取組を今後とも積極的に行っていきたいと考えております。以上が第1点目でございます。

第8回ソウル国際競争フォーラムについて

 第2点目は,特に資料はございませんが,先週,9月4日に韓国のソウルにおいて開催されました第8回ソウル国際競争フォーラムについて,簡単にお話をさせていただきたいと思います。このソウル国際競争フォーラムは,韓国の公正取引委員会の主催で行われたものでありまして,各国競争当局関係者のほか,法曹資格者,学者及び企業法務関係者が参加しております。我が国からは,杉本委員長が出席いたしました。また,ノ・デレ韓国公正取引委員会委員長やオウルハウゼン米国連邦取引委員会委員といった海外当局の幹部がスピーカーとして出席したところであります。
 杉本委員長からは,「アジアにおける競争法の進展への課題」というセッションにおきまして,我が国における独占禁止法の執行状況,競争政策の進展について紹介するとともに,各国の競争当局間の国際協力の重要性についてプレゼンテーションを行ったところでございます。公正取引委員会としては,こうした国際会議に今後とも引き続き,積極的に参加することによりまして,我が国の競争政策に関する情報発信というものを行うとともに,グローバルな市場における競争法の執行協力に貢献してまいりたいと考えているところであります。

以上

ページトップへ