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(平成29年10月20日)平成29年度上半期における消費税転嫁対策の取組状況及び今後の取組について

平成29年10月20日
公正取引委員会

 公正取引委員会は,平成26年4月1日の消費税率の引上げを踏まえ,消費税の円滑かつ適正な転嫁を確保するため,消費税の転嫁拒否等の行為(以下「転嫁拒否行為」という。)の未然防止及び転嫁拒否行為への迅速かつ厳正な対処のための取組を進めてきた。平成29年度上半期における消費税転嫁対策の取組は以下のとおりであり,今後も転嫁拒否行為が発生することが懸念されるため,公正取引委員会は,消費税転嫁対策特別措置法に基づき迅速かつ厳正に対処することを含め,引き続き,これらの取組を積極的に行うこととしている。

1 転嫁拒否行為に対する迅速かつ厳正な対処のための取組

(1) 転嫁拒否行為に関する情報収集

ア 書面調査
 公正取引委員会は,転嫁拒否行為を受けた事業者にとって自らその事実を申し出にくい場合もあると考えられることから,転嫁拒否行為を受けた事業者からの情報提供を受動的に待つだけではなく,書面調査を実施し,転嫁拒否行為に関する情報収集を積極的に行うこととしている。
 公正取引委員会は,違反行為を監視するため,平成28年度に引き続き,中小企業庁と合同で,中小企業・小規模事業者等に対する悉皆的な書面調査を実施している。この書面調査の調査票は公正取引委員会のウェブサイト(消費税転嫁対策コーナー)に掲載されており,書面調査の回答の締切りにかかわらず,転嫁拒否行為の被害を受けた事業者から情報提供を随時受け付けている。

イ 転嫁拒否行為等についての相談・情報収集
 公正取引委員会は,転嫁拒否行為等に関する事業者からの相談や情報提供を一元的に受け付けるための相談窓口を,本局及び全国の地方事務所等に設置しており,平成29年度上半期には,194件の相談に対応した。

表1 転嫁拒否行為等に関する相談件数(転嫁カルテル及び表示カルテル(注1)の届出に関する相談を含む。)
年度
件数
平成25年度
3,179
平成26年度
1,420
平成27年度
548
平成28年度
444
平成29年度上半期
194
合計
5,785

(注1)消費税の転嫁の方法の決定に係る共同行為及び消費税についての表示の方法の決定に係る共同行為のことをいう。

ウ 事業者及び事業者団体に対するヒアリング調査
 公正取引委員会は,様々な業界における転嫁拒否行為に関する情報や取引実態を把握するため,平成29年度上半期には,554名の事業者及び184の事業者団体に対してヒアリング調査を実施した。

表2 事業者及び事業者団体に対するヒアリング調査の実施件数
年度
件数
事業者
事業者団体
平成25年度

1,326

401
平成26年度

8,744

1,263
平成27年度

4,344

682
平成28年度

2,385

581
平成29年度上半期

554

184
合計

17,353

3,111

エ 移動相談会
公正取引委員会は,事業者にとって,より一層相談しやすい環境を整備するため,全国各地で移動相談会を実施しており,平成29年度上半期には,移動相談会を19回実施した。

表3 移動相談会の実施回数
年度
回数
平成25年度
75
平成26年度
47
平成27年度
52
平成28年度
36
平成29年度上半期
19
合計

229

オ 下請法の運用との連携
 公正取引委員会は,下請法の書面調査等によって転嫁拒否行為に関する情報が得られた場合には,速やかに調査を行っている。また,消費税転嫁対策特別措置法に基づく調査の中で下請法に違反する事実が判明した場合には,下請法に基づき迅速かつ厳正に対処している。

(2) 転嫁拒否行為に対する調査及び勧告・指導

 公正取引委員会は,様々な情報収集活動によって把握した情報を踏まえ,立入検査等の調査を積極的に実施しており,違反行為が認められた事業者に対しては転嫁拒否行為に係る不利益の回復などの必要な改善措置を迅速に行っている。また,重大な転嫁拒否行為が認められた場合には,勧告・公表を積極的に行っている(公正取引委員会及び中小企業庁における平成25年10月から平成29年9月までの対応実績は別紙1参照)。
 平成29年度上半期には,公正取引委員会は2件の勧告を行い,公正取引委員会及び中小企業庁は299件の指導を行った。
 この勧告及び指導を行為類型別で分類すると,買いたたき(消費税転嫁対策特別措置法第3条第1号後段)が298件,減額(同条第1号前段)が23件,本体価格での交渉の拒否(同条第3号)が2件となっている(合計323件 )(注2)。

(注2)事業者の中には,複数の違反行為を行っている場合があるため,平成29年上半期における勧告及び指導件数とは一致しない。

表4 平成29年度上半期の勧告事件
名称
(勧告年月日)
概要
違反法条
(違反行為類型)
住友不動産株式会社

(平成29年7月14日)

不動産取引業,建築工事業等を行う住友不動産株式会社は,自社が一般消費者から請け負う住宅の改築工事に伴う大工工事の請負契約を締結している個人事業者又は法人事業者の一部に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに請負代金を据え置いて支払った。
第3条第1号
後段
(買いたたき)
株式会社ニチイ学館

(平成29年9月14日)

教育講座の運営等の事業を行う株式会社ニチイ学館は,教育指導業務を委託している個人事業者に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに委託料を据え置いて支払った。※中小企業庁長官からの措置請求案件

第3条第1号
後段
(買いたたき)

(3) 特定供給事業者(注3) が被った不利益の原状回復の状況

 公正取引委員会による勧告及び指導の結果,平成29年度上半期には,転嫁拒否行為によって特定供給事業者が被った不利益について,特定事業者(注4) 198名から,特定供給事業者12,186名に対し,総額4億267万円の原状回復が行われた。

(注3)特定供給事業者とは,[1]大規模小売事業者に継続して商品又は役務を供給する事業者,[2]資本金等の額が3億円以下である事業者,個人事業者等である。
(注4)特定事業者とは、[1]大規模小売事業者,[2]特定供給事業者から継続して商品又は役務の供給を受ける法人事業者である。

表5 特定供給事業者が被った不利益の原状回復の状況
年度

原状回復を行った特定事業者数

原状回復を受けた特定供給事業者数

原状回復額(注5)
平成26年度
228名
33,094名
4億1153万円
平成27年度
333名
25,059名
6億7444万円
平成28年度
293名
36,137名
9億2957万円
平成29年度上半期
198名
12,186名
4億267万円
合 計
1,052名
106,476名
24億1823万円

(注5)各期間の原状回復額は1万円未満を切り捨てているため,各期間の原状回復額とその合計は一致しない。

2 転嫁拒否行為の未然防止のための取組

 公正取引委員会は,消費税の円滑かつ適正な転嫁を確保することを目的として,消費税転嫁対策特別措置法の周知等の転嫁拒否行為を未然に防止するための各種の施策を実施している。

(1) 消費税転嫁対策特別措置法に係る説明会等

 公正取引委員会は,消費税転嫁対策特別措置法の内容を広く周知するため,事業者及び事業者団体を対象として,当委員会主催の説明会を実施しており,平成29年度上半期には,19回の説明会を実施した。
 この説明会では,公正取引委員会事務総局の職員が,消費税転嫁対策特別措置法で禁止されている転嫁拒否行為の概要やこれまでの勧告・指導事例などについて説明している。また,説明会の開催に併せて,転嫁拒否行為を受ける事業者等からの相談を公正取引委員会事務総局の職員が受け付ける移動相談会を開催している。
 なお,ウェブサイトにおいて説明会の応募を受け付けている(注6) 。

(注6) http://www.jftc.go.jp/tenkataisaku/setumeikai.html

表6 公正取引委員会主催説明会の実施回数
年度
回数
平成25年度
40
平成26年度
30
平成27年度
51
平成28年度
36
平成29年度上半期
19
合計

176

(2) 講師派遣

公正取引委員会は,商工会議所,商工会及び事業者団体等が開催する説明会等に,職員を講師として派遣しており,平成29年度上半期には,職員を11回派遣した。

表7 講師の派遣回数
年度
回数
平成25年度
384 
平成26年度
59 
平成27年度
27 
平成28年度

73

平成29年度上半期

11

合計
554 

(3) 広報活動

 消費税転嫁対策の広報として,公正取引委員会のウェブサイトに「消費税転嫁対策コーナー」を設けて各種の資料を掲載している(注7) ほか,リーフレット,パンフレット及びポスターの配布を行っている。また,消費税転嫁対策特別措置法の運用を踏まえて,「消費税の転嫁拒否等の行為に関するよくある質問」を作成し,公正取引委員会のウェブサイトに掲載している(注8) 。
 また,今後,転嫁拒否行為が禁止されていること,転嫁拒否行為に対して当委員会が厳しく監視していること,転嫁拒否行為に関する積極的な情報提供を求めていること等を広く周知するため,今後,各種の媒体を活用した事業者向け広報を実施することとしている。

(注7) http://www.jftc.go.jp/tenkataisaku/pamphlet.html
(注8) http://www.jftc.go.jp/tenkataisaku/tenka-FAQ.html

3 転嫁カルテル及び表示カルテルの届出

 消費税転嫁対策特別措置法では,消費税の円滑かつ適正な転嫁を確保するため,事業者又は事業者団体が行う,転嫁カルテル及び表示カルテルについて,公正取引委員会に事前に届け出ることにより独占禁止法に違反することなく行うことができるものとされており,公正取引委員会は,平成29年度上半期において,転嫁カルテルについて3件,表示カルテルについて1件の届出を受け付けた(別紙2参照)。
 なお,転嫁カルテル及び表示カルテルの届出状況は,届出を受け付けた月ごとに取りまとめて,翌月,公正取引委員会のウェブサイト(消費税転嫁対策コーナー)に掲載している(注9) 。

(注9) http://www.jftc.go.jp/tenkataisaku/tenka-hyoujitodokede.html

別紙1 転嫁拒否行為に対する対応実績(平成25年10月から平成29年9月まで)

公正取引委員会
中小企業庁

 平成25年10月から平成29年9月までの公正取引委員会及び中小企業庁における転嫁拒否行為に対する対応状況は下表のとおりである(勧告事件及び主な指導事例については,別添1及び別添2を参照)。

表1:転嫁拒否行為に対する対応状況(注1)
調査着手
立入検査
指導(注2)
勧告(注3)
措置請求
9,524件
4,868件
3,616件
≪146件≫
40件
≪7件≫
8件

(注1) 公正取引委員会及び中小企業庁の合算。また,平成29年9月までの累計。≪ ≫内の件数は,大規模小売事業者に対する指導又は勧告の件数で内数である。
(注2) 転嫁拒否行為を行っていると回答した事業者に対する下請法に基づく中小企業庁の指導を含む。
(注3) 勧告は,公正取引委員会のみが行う。

表2:勧告及び指導件数の内訳(業種別)(注4)
業種
指導
勧告
合計

建設業

446件
4件
450件  

製造業

863件
1件
864件  

情報通信業

471件
3件
474件  

運輸業(道路貨物運送業等)

228件
1件
229件  

卸売業

250件
1件
251件  

小売業

308件
7件
315件  

不動産業

128件
7件
135件  

技術サービス業(広告・建築設計業等)

252件
0件
252件  

学校教育・教育支援業

93件
3件
96件  

その他(注5)

577件
13件
590件  
合 計
3,616件
40件
3,656件

(注4) 複数の業種にわたる事業者が勧告又は指導の対象となった場合は,当該事業者の主な業種を1件として計上している。
(注5) 「その他」は,娯楽業,事業サービス業(ビルメンテナンス業・警備業等)等である。

表3:勧告及び指導件数の内訳(行為類型別)
行為類型
指導
勧告
合計
減額
134件
3件
137件
買いたたき(注6)

3,246件

40件
3,286件
役務利用・利益提供の要請
72件
0件
72件
本体価格での交渉の拒否
258件
0件

258件

合 計(注7)
3,710件
43件

3,753件

(注6) 買いたたきの勧告及び指導件数には,平成26年3月31日以前に減額行為があり,同年4月1日以降に違反のおそれがあるものを含む。
(注7) 事業者の中には,複数の行為を行っている場合があり,表1及び表2に記載の件数とは一致しない。

別添1 勧告事件(平成29年9月まで)


名称
(勧告年月日)
概要
違反法条
(違反行為類型)
1
株式会社JR東日本ステーションリテイリング
(平成26年4月23日)

駅構内等で食料品,衣料品等を販売する株式会社JR東日本ステーションリテイリングは,消費税率の引上げに伴う売上高の減少を防止するため,納入業者に対し,仕入価格を通常支払われる仕入価格に比べ3%程度低く設定することになる販売促進企画への参加を要請した。

第3条第1号後段
(買いたたき)
2

株式会社三城
(平成26年6月12日)

メガネ等を販売する株式会社三城は,消費税率の引上げに対応するため,店舗の賃貸人のうち,税込価格で賃料を契約している賃貸人に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに賃料を据え置いた。

第3条第1号後段
(買いたたき)
3
山形市(山形市立病院済生館)
(平成26年6月17日)

山形市立病院済生館は,消費税率の引上げに対応するため,医療材料の納入価格を引き下げることとし,納入業者に対し,平成25年度下期の納入価格に一定率を乗じた額等を減じて算出した医療材料ごとの納入価格の目標値を定めた。

第3条第1号後段
(買いたたき)
4
一般社団法人東京都自転車商防犯協力会
(平成26年6月26日)

東京都公安委員会が指定する自転車の防犯登録を行う一般社団法人東京都自転車商防犯協力会は,防犯登録業務を委託している自転車販売店等に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに委託手数料を据え置いた。

第3条第1号後段
(買いたたき)
5
一般社団法人兵庫県自転車防犯登録会
(平成26年6月26日)

兵庫県公安委員会が指定する自転車の防犯登録を行う一般社団法人兵庫県自転車防犯登録会は,消費税率の引上げに伴う自らの経費の負担を回避するため,防犯登録業務を委託している自転車販売店等に対し,消費税率の引上げ前の額より更に低い委託手数料を定めた。

第3条第1号後段
(買いたたき)
6
株式会社ルネサンス
(平成26年7月24日)

スポーツ施設の運営等の事業を行う株式会社ルネサンスは,消費税率の引上げに対応するため,スポーツ指導を行う個人事業者に対し,免税事業者に該当することを理由として,消費税率の引上げ分を上乗せせずに業務委託料を据え置く等した。

第3条第1号後段
(買いたたき)
7
産業機械健康保険組合
(平成26年8月1日)

健康保険給付事業及び保健・福祉事業を行う産業機械健康保険組合は,健康診断に関する委託契約を締結している病院等に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに委託料金を据え置いた。

第3条第1号後段
(買いたたき)
8
10


𠮷野家グループ

株式会社𠮷野家資産管理サービス
株式会社北日本𠮷野家
株式会社中日本𠮷野家
(平成26年9月24日)

店舗等の賃貸借等の事業を行う株式会社𠮷野家資産管理サービス,外食業を行う株式会社北日本𠮷野家及び株式会社中日本𠮷野家の3社は,それぞれ,店舗所有者(賃貸人)の一部に対し,賃料の消費税率の引上げ分を減額し,又は賃料の消費税率の引上げ分を上乗せせずに据え置いた。
※中小企業庁長官からの措置請求案件

第3条第1号前段(減額)及び同号後段(買いたたき)
11
山佐産業株式会社
(平成26年10月22日)

パチンコホール等の遊技場にスロットの販売等を行う山佐産業株式会社は,スロットの販売等の業務に関する業務委託契約を締結している販売代理店に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに業務委託手数料を据え置いて支払った。

第3条第1号後段
(買いたたき)
12
東映アニメーション株式会社
(平成26年12月17日)

主にアニメーションの製作事業を行う東映アニメーション株式会社は,アニメーションの原画,動画等の制作業務を委託している個人事業者に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに委託料を据え置いて支払った。

第3条第1号後段
(買いたたき)
13
株式会社トライグループ
(平成26年12月19日)

学習指導事業を行う株式会社トライグループは,
[1] 家庭教師の業務委託契約を締結している個人事業者に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに委託料金を据え置いて支払った。
[2] 教室施設の賃貸人のうち,税込価格で賃料を契約している賃貸人の一部に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに賃料を据え置いて支払った。

第3条第1号後段
(買いたたき)
14
住友不動産エスフォルタ株式会社
(平成27年1月30日)

スポーツ施設の運営等の事業を行う住友不動産エスフォルタ株式会社は,スポーツ指導を行う個人事業者又は法人事業者に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに業務委託料を据え置いて支払った。

第3条第1号後段
(買いたたき)
15
株式会社広島東洋カープ
(平成27年2月26日)

プロ野球球団を運営し,球団のロゴマーク等を表示する商品(以下「グッズ」という。)の販売等を行う株式会社広島東洋カープは,グッズの納入業者に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずにグッズの仕入価格を据え置いた。

第3条第1号後段
(買いたたき)
16
大東建物管理株式会社
(平成27年3月19日)

不動産賃貸業等を行う大東建物管理株式会社は,賃貸物件の清掃等の業務に関する業務委託契約を締結している個人事業者又は法人事業者に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに業務委託料金を据え置いて支払った。

第3条第1号後段
(買いたたき)
17
18
コカ・コーラウエスト株式会社
西日本ビバレッジ株式会社
(平成27年3月26日)

自動販売機を設置し,清涼飲料水等の小売業を行うコカ・コーラウエスト株式会社及び西日本ビバレッジ株式会社の2社は,それぞれ,自動販売機の設置場所を提供する事業者の一部に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに販売手数料を据え置いて支払っている。

第3条第1号後段
(買いたたき)
19
アイフル株式会社
(平成27年3月27日)

貸金業を行うアイフル株式会社は,店舗等の賃貸人の一部に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに賃料等を据え置く旨の要請等を行った。

第3条第1号後段
(買いたたき)
20
21
アサヒグローバル株式会社
アサヒグローバル三重株式会社
(平成27年4月2日)

住宅の建築工事業を行うアサヒグローバル株式会社及びアサヒグローバル三重株式会社の2社は,それぞれ,住宅の建築工事に伴う大工工事等の請負契約を締結している個人事業者又は法人事業者に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに請負代金を据え置いて支払った。

第3条第1号後段
(買いたたき)
22
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社
(平成27年5月22日)

貸金業を行うSMBCコンシューマーファイナンス株式会社は,店舗等の賃貸人の一部に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに賃料等を据え置いて支払った。
※中小企業庁長官からの措置請求案件

第3条第1号後段
(買いたたき)
23
株式会社建築資料研究社
(平成27年6月4日)

資格取得対策スクールの運営等の事業を行う株式会社建築資料研究社は,
[1] 資格取得対策スクールの運営等の業務を委託している一部の事業者に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに業務委託料を据え置いて支払った。
[2] 事務所等の賃貸人の一部に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに賃料を据え置いて支払った。

第3条第1号後段
(買いたたき)
24
株式会社コインパーク
(平成27年6月5日)

駐車場事業を行う株式会社コインパークは,駐車場施設の賃貸人の一部に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに賃料を据え置いて支払った。

第3条第1号後段
(買いたたき)
25
26
DCMダイキ株式会社
株式会社ホームセンターサンコー
(平成27年6月9日)

日用品を販売するDCMダイキ株式会社及び株式会社ホームセンターサンコーの2社は,それぞれ,野菜等の商品の仕入先である農家等の一部に対し,仕入代金について,税抜価格の販売価格から販売手数料相当額を控除した額に8%を乗じた額を上乗せせずに支払った。

第3条第1号後段
(買いたたき)
27
株式会社西松屋チェーン
(平成27年6月12日)

乳幼児等の衣料品等を販売する株式会社西松屋チェーンは,店舗等の賃貸人の一部に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに賃料を据え置いて支払った。
※中小企業庁長官からの措置請求案件

第3条第1号後段
(買いたたき)
28
株式会社主婦と生活社
(平成27年7月9日)

雑誌等の出版業を行う株式会社主婦と生活社は,雑誌等に掲載する原稿,写真等の作成又は編集,校正等の業務を委託している個人事業者又は法人事業者に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに委託料を据え置いて支払った。

第3条第1号後段
(買いたたき)
29
株式会社穴吹ハウジングサービス
(平成27年10月2日)

駐車場事業等を行う株式会社穴吹ハウジングサービスは,駐車場施設の賃貸人の一部に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに賃料を据え置く旨の要請を行った。

第3条第1号後段
(買いたたき)
30
アイディホーム株式会社
(平成27年12月22日)

戸建住宅の建設・販売業等を行うアイディホーム株式会社は,戸建住宅の建築工事に伴う大工工事等の請負契約を締結している個人事業者又は法人事業者の一部に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに請負代金を据え置いて支払った。

第3条第1号後段
(買いたたき)
31
株式会社アーネストワン
(平成27年12月22日)

戸建住宅の建設・販売業等を行う株式会社アーネストワンは,戸建住宅の建築工事に伴う大工工事等の請負契約を締結している個人事業者又は法人事業者の一部に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに請負代金を据え置いて支払った。

第3条第1号後段
(買いたたき)
32
株式会社東光高岳
(平成28年1月20日)

電力機械器具等の製造販売等を行う株式会社東光高岳は,電力量計の取替工事を委託している個人事業者又は法人事業者の一部に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに委託料を据え置いて支払った。

第3条第1号後段
(買いたたき)
33
株式会社Q配サービス
(平成28年6月16日)

貨物利用運送事業・貨物軽自動車運送事業等を行う株式会社Q配サービスは,
[1]  荷主から請け負った配送業務を委託している個人事業者又は法人事業者の一部に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに委託料を据え置いて支払った。
[2] 事業所等の賃貸人の一部に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに賃料を据え置いて支払った。

第3条第1号後段
(買いたたき)
34
35
株式会社松下サービスセンター
株式会社APサービスセンター
(平成28年8月31日)

住宅等の建築リフォーム工事業を行う株式会社松下サービスセンター及び株式会社APサービスセンターは,
[1] サイディング工事を請け負わせている個人事業者又は法人事業者に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに工事代金を据え置いて支払った。
[2] 駐車場等の賃貸人等の一部に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに賃料等を据え置いて支払った。

第3条第1号後段
(買いたたき)
36
株式会社KATEKYOグループ
(平成28年10月21日)

学習塾の運営等を行う株式会社KATEKYOグループは,
[1] 学習指導業務を委託している個人事業者に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに委託料を据え置いて支払った。
[2] 教室施設等の賃貸人の一部に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに賃料等を据え置いて支払った。
※中小企業庁長官からの措置請求案件

第3条第1号後段
(買いたたき)
37
株式会社スーパーホテル
(平成29年2月22日)

ホテル業を行う株式会社スーパーホテルは,
[1] 支配人業務を委託している個人事業者に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに委託料を据え置いて支払った。
[2] ホテル建設,税務会計等に関する指導業務等(「顧問業務」)を委託している個人事業者に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに顧問料を据え置いて支払った。
[3] 朝食用惣菜の仕入先である法人事業者に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに仕入代金を据え置いて支払った。

第3条第1号後段
(買いたたき)
38
株式会社帝国データバンク
(平成29年3月9日)

企業の信用調査,企業情報の提供等の事業を行う株式会社帝国データバンクは,企業信用調査等業務を委託している個人事業者に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに委託料を据え置いて支払った。
※中小企業庁長官からの措置請求案件

第3条第1号後段
(買いたたき)
39
住友不動産株式会社
(平成29年7月14日)

不動産取引業,建築工事業等を行う住友不動産株式会社は,自社が一般消費者から請け負う住宅の改築工事に伴う大工工事の請負契約を締結している個人事業者又は法人事業者の一部に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに請負代金を据え置いて支払った。

第3条第1号後段
(買いたたき)
40
株式会社ニチイ学館
(平成29年9月14日)

教育講座の運営等の事業を行う株式会社ニチイ学館は,教育指導業務を委託している個人事業者に対し,消費税率の引上げ分を上乗せせずに委託料を据え置いて支払った。
※中小企業庁長官からの措置請求案件

第3条第1号後段
(買いたたき)

別添2 主な指導事例(平成29年4月から9月)

○ 減額(消費税転嫁対策特別措置法第3条第1号前段)
業種
概 要

製造業

A社は,自社の店舗の賃貸人(特定供給事業者)に対し,本体価格で定めた店舗の賃料について,平成26年4月分以後,合理的な理由なく,消費税率5%として対価を計算し,消費税率引上げ分相当額を減じて支払っていた。

○ 買いたたき(消費税転嫁対策特別措置法第3条第1号後段)
業種
概 要
建築工事業

B社は,建築工事を委託している個人事業者(特定供給事業者)に対し,一部のスポット的な工事の委託について,平成26年4月1日以後も消費税率引上げ分を上乗せすることなく,消費税込みの委託料を据え置いていた。

出版業

C社は,著作者(特定供給事業者)に対し,平成26年4月1日以後も消費税率引上げ分を上乗せすることなく,消費税込みの印税を据え置いていた。

印刷・印刷関連業

D社は,印刷データの入力業務を委託している個人事業者(特定供給事業者)に対し,平成26年4月1日以後も消費税率引上げ分を上乗せすることなく,消費税込みの委託料を据え置いていた。

映像・音声・文字情報制作業

E社は,テレビ番組で使用するCG制作業務を委託している個人事業者(特定供給事業者)に対し,平成26年4月1日以後も消費税率引上げ分を上乗せすることなく,消費税込みの委託料を据え置いていた。

労働者派遣業

F社は,スーパー等での食品の実演販売業務を委託している事業者(特定供給事業者)に対し,平成26年4月1日以後も消費税率引上げ分を上乗せすることなく,消費税込みの委託料を据え置いていた。

○ 本体価格での交渉拒否(消費税転嫁対策特別措置法第3条第3号)
業種
概 要

建築工事業

G社は,大工工事を委託している事業者(特定供給事業者)との価格交渉において,本体価格に消費税額を加えた税込価格しか記載できない見積書等の様式を定め,平成26年4月1日以後も税込価格での交渉を余儀なくさせていた。

別紙2 転嫁カルテル及び表示カルテルの届出状況(平成25年10月から平成29年9月まで)

1 転嫁カルテル及び表示カルテルの届出件数


平成27年度
平成28年度
平成29年度
上半期
総計(注1)

うち政令
指定組合
(注2)

うち政令
指定組合
(注2)

うち政令指定組合
(注2)

うち政令指定組合
(注2)
転嫁カルテル
11
2
11
0
3
0
190
32
表示カルテル

0

0
0
0
1
0
140
25
11
2
11
0
4
0
330
57

(注1) 総計の数値は,平成25年10月1日から平成29年9月30日までの期間の合計である。
(注2) 消費税転嫁対策特別措置法第13条第2項に基づき主務大臣への通知を要する組合からの届出である。

2 業種別届出件数

業種
転嫁カルテル
表示カルテル
合計
製造業
94
79
173
卸売業
59
49
108
小売業
50
45
95
サービス業
48
22
70
その他
26
10
36
合計

277

205

482

(注3) 複数の業種にわたる場合の届出があるため,合計の数字は上記「1」に記載の届出件数と一致しない。
(注4) 「その他」の業種は,運輸業,建設業等である。

3 届出に関する相談件数

年度
件数
平成25年度
1,235  
平成26年度
50  
平成27年度
5
平成28年度
9
平成29年度上半期

2

合計
1,301  

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問い合わせ先

問い合わせ先 公正取引委員会事務総局取引部消費税転嫁対策調査室
電話 03-3581-1891(直通)
ホームページ http://www.jftc.go.jp/

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