2010年10月

EU

欧州上級裁判所,Deutsche Telekomによる市場支配的地位の濫用事件に関し,欧州委員会の決定を支持した欧州普通裁判所の判決を支持

 2010年10月14日 欧州上級裁判所 公表

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【概要】

 欧州上級裁判所は,電話網のアクセス料金に関する欧州普通裁判所の判決を不服として,Deutsche Telekomが上訴していた件について,欧州普通裁判所の判決を支持した。Deutsche Telekomは,競争事業者が同社の電話網にアクセスする料金(卸接続料金)を,自社の最終消費者に課す料金(小売接続料金)よりも高く設定していたことが,市場支配的地位の濫用に当たるとして,2003年に欧州委員会から制裁金を課された。これに対し,同社は欧州普通裁判所(旧第一審裁判所)に対して,同委員会の決定の取消し又は制裁金の減額を求めて提訴したところ,欧州普通裁判所は,2008年,同社の主張を却下し,これを不服として同社が欧州上級裁判所に上訴していた。

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