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「ビジネス旅客の需要から見たモード間競争-九州新幹線開業に伴う航空・鉄道・バスの競合状況について-」(2009年9月) 岡村 薫(公正取引委員会競争政策研究センター) 概要 本稿は,鹿児島と福岡間の移動において,ビジネス旅行者が幹線交通機関(飛行機・鉄道・バス)に関する特性のうちどの点に着目し選択の意思決定をおこなっているのか,国土交通省の全国幹線旅客純流動調査のデータを用いて分析している。特に2004年3月13日に新八代‐鹿児島間において九州新幹線が部分開業したことによる鉄道移動時間の短縮が,当該地域間を移動するビジネス旅行者の選択行動に与えた影響を計測し,交通モード間の競合状況を明らかにした。分析の結果,両都市間の移動に際しては,鉄道の乗車時間においてのみ幹線交通機関は競合しており,今後,鹿児島と福岡間の新幹線が全線開通することによって乗車時間の短縮が実現されると,鉄道以外の交通機関からの顧客収奪効果は大きく,また鉄道そのもの需要拡大効果も大きいと予測されることが示された。 |
CPDP 45-J(PDF:101KB) |