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第102回ワークショップの概要

第102回ワークショップの概要

 第102回ワークショップが4月15日(金曜)に開催されました。報告等の概要は以下のとおりです。((2)の概要は作成後,掲載します。)

(1)「保険事業に対する競争法の適用除外制度に関する比較法的研究」の最終報告

 (CPRC客員研究員・東洋大学法学部准教授 多田英明氏)
 (CPRC研究員・経済調査室 鈴木隆彦氏)

 平成22年度の共同研究の一つである本研究は,保険事業に対する競争法の適用除外制度について,比較法的観点から研究・考察することを目的とするものです。
 今回のワークショップにおいては,報告者から,日本とEUの保険事業に係る規制及び適用除外・適用免除制度の概要の説明並びに本年2月に行った欧州委員会競争総局,イギリス・オランダ・ベルギーの各競争当局,オランダの保険事業者協会及び法律事務所(ベルギー・ブリュッセル)へのヒアリング調査の結果の概要について報告がなされた後,それらを踏まえて日本とEUの保険事業に対する競争法の適用除外制度に関する比較について報告がありました。
 報告を受け,参加者から,EUの一括適用免除規則では,参加事業者の市場シェアが20%以下の共同保険プールについては一括適用免除とされているが,市場画定の方法はどの程度明確にされているのか,各競争当局の間で何らかの共通理解はあるのかとの質問があり,報告者からは,オランダの競争当局へのヒアリング調査時には,この点についてはまだ手探りの段階にあるという説明が,また,法律事務所へのヒアリング調査時には,保険事業者からは保険プールの市場分析方法についての詳細なガイドラインを求める声があるという説明があったとの回答がなされました。このほか,参加者から,日本の保険業法における共同行為の認可の要件に係る規定は抽象的なものであるとの指摘や,EU加盟国において,市場シェアが20%を超えるような共同保険プールはどの程度存在するのかとの質問があり,報告者からは必要に応じて追加調査を行い報告書に反映させたいとの回答がなされました。

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