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第118回ワークショップの概要

第118回ワークショップの概要

 第118回ワークショップが4月20日(金曜)に開催されました。報告等の概要は以下のとおりです。

 「グローバル市場における競争優位と国内市場における競争状況について」の研究計画報告

 報告者
 (土井教之CPRC主任研究官・関西学院大学経済学部教授)
 (小林渉CPRC研究員・企業結合課長)
 (田邊貴紀CPRC研究員・企業結合課)
 (福永啓太CPRC研究員・企業結合課)
 (口ノ町達朗CPRC研究員・企業結合課)
 (大宮俊吾CPRC研究員・企業結合課)
 (工藤恭嗣CPRC研究員・経済調査室)

 平成24年度の共同研究の一つである本研究は,グローバル競争が本格化した1990年代後半以降を対象に,国内市場における競争状況とグローバル市場における事業活動の展開能力の関係について,国内競争が国際競争優位や国際競争力に与える影響を実証的に分析し,「国内における合併・産業再編成は国際競争優位を維持・強化するために必要」という議論が妥当か否か,また,実際の合併や提携は国際競争力とどのように関連しているのか実証的に明らかにしようとするものです。
 今回のワークショップにおいては,報告者から,研究の問題意識及び実証分析の計画について説明がなされた後,研究スケジュールについて説明がなされました。
 報告を受け,参加者から,実証分析における国内市場の競争度や世界シェア等についてどのような指標やデータの使用を計画しているのか質問があり,報告者から,国内市場の競争度の指標として,市場集中度やシェアの変動を使用し,世界シェアとしては,可能であれば海外生産高を考慮した海外売上高のシェアを使用することを計画しているとの回答がなされました。また,データの入手について,全ての代表的な企業について海外生産高を入手するのが難しい場合には,特定の産業を選び,少数の企業に限定して世界シェアの分析をすることになる可能性もあるとの回答がなされました。
 さらに,参加者から,量ベースでシェアを計算すると品質等が考慮されず,低品質でもシェアが高くなってしまう可能性もあるため,量ベースと金額ベースの両方をみてみるのがいいのではないかとのコメントがなされました。また,「日本の企業」を定義するに当たって,企業を本社所在地ベースで捉えるのか生産地ベースで捉えるのか質問があり,報告者から,データの入手可能性という観点から,本社所在地ベースで捉えることになるとの回答がなされました。

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