第22回ワークショップが5月27日(金曜)に開催されました。報告等の概要は以下のとおりです(かっこ内は担当客員研究員及び研究員を表す。)。
(1)「競争,イノベーション,生産性に関する定量的分析―市場構造のダイナミクスとパフォーマンスに関する研究―」の共同研究計画
(東京大学先端科学技術研究センター助教授 元橋 一之 氏)
(競争政策研究センター研究員 船越 誠 氏)
平成17年度共同研究の一つである本研究は,平成16年度共同研究(競争,イノベーション,生産性に関する定量的分析)において分析に取り入れられた市場構造の変動指標であるシェア変動指標などを用い,市場のダイナミクスとパフォーマンスの関係について理解を深めるため,製品ライフサイクルと市場構造変化の関係,さらにそれらとイノベーション活動との関係について分析を行おうというものです。
これに対し,合併や営業譲渡のデータ上の取扱い,プロダクトライフサイクルの期間や測定の手法,公正取引委員会の政策における市場構造指標の利用状況などについて議論がなされました。
(2)「ブロードバンドアクセス市場の需要分析」の共同研究計画
(一橋大学大学院経済学研究科助教授 岡田 羊祐 氏)
(競争政策研究センター研究員 砂田 充 氏)
(競争政策研究センター研究員 杉本 敬次 氏)
平成17年度の共同研究の一つである本研究は,ブロードバンドアクセス市場に関するアンケート調査の個票データ等を利用して,需要の代替性・交差弾力性,水平的・垂直的差別化などの要因を適切に考慮しつつ,できる限り厳密に,ブロードバンドアクセス市場における需要関数の推計を行うことを目的としています。
これに対し,補完性や地理的な代替性といった各種要因の考慮,今回用いる予定の分析手法の結果確定される市場の範囲,データ項目等利用可能なデータの内容などについて議論がなされました。