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第35回ワークショップの概要

第35回ワークショップの概要

 第35回ワークショップが6月16日(金曜)に開催されました。報告等の概要は以下のとおりです(かっこ内は担当客員研究員及び研究員を表す。)。

 「競争,イノベーション,生産性に関する定量的分析-市場構造のダイナミクスとパフォーマンスに関する研究-」の最終報告

 (CPRC客員研究員・東京大学先端科学技術研究センター教授 元橋 一之 氏)
 (競争政策研究センター研究員 船越 誠 氏)

 平成17年度の共同研究の一つである本研究は,工業統計調査の個票データを用いて詳細な品目分類ベースで算出したシェア変動指標について,製品ライフサイクル理論モデルを考慮した分析を行い,競争政策を行う上で当該指標を活用するためのインプリケーションを導出することを目的としています。シェア変動指標を被説明変数とした回帰分析手法と結果,分析結果から算出した理論値と実測値の誤差,競争政策上問題となる産業等のスクリーニングへのシェア変動指標の活用可能性などについて報告が行われました。
 報告を受け,市場の立ち上がり時期とその後を区分した分析の必要性,市場の立ち上がり時期の参入企業数の増加とプロダクトイノベーションの関連性,ハーフィンダール指数等の説明変数の前年の値を回帰分析式に入れた意義,シェア変動指標を観察することの競争政策への寄与などについて議論が行われました。

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