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第45回ワークショップの概要

第45回ワークショップの概要

 第45回ワークショップが4月20日(金曜)に開催されました。報告等の概要は以下のとおりです((1)のかっこ内は報告者,(2)のかっこ内は担当客員研究員及び研究員を表す。)。
 第45回ワークショップの概要第45回ワークショップが4月20日(金曜)に開催されました。報告等の概要は以下のとおりです(かっこ内は担当客員研究員及び研究員を表す。)。(1)「カルテルの実態調査と経済理論分析」の最終報告(CPRC客員研究員・跡見学園女子大学マネジメント学部准教授 丹野 忠晋 氏)(競争政策研究センター研究員 横田 武 氏)(競争政策研究センター研究員 宇野 貴士 氏)(CPRCスチューデント・フェロー・一橋大学大学院商学研究科 加藤 雅俊 氏) 平成18年度の共同研究の一つである本研究では,過去のカルテル・談合事件について,経済学的にみて全体像を俯瞰できるようなデータベースを作成して全体像を把握すること及びこれを利用してカルテル防止の政策の有効性を評価することを目的としています。今回の最終報告では,15年間(平成2年度~平成16年度)のカルテル・入札談合の実態をまとめたデータベースを基に,データから読み取れるカルテル・入札談合の実態が報告され,続いて,カルテルの実証分析の先行研究の調査結果及びある自治体の入札談合事件の実証分析についての検証結果の報告がされました。 報告を受け,会計法における予算の単年度主義が入札に与える影響について,実証分析のモデル式において,入札価格及び入札率を従属変数に使用することの意味等について議論が行われました。また,単純なカルテルが多く摘発されているという点について,巧妙なカルテルは発見されていないだけではないのか,先行研究にもある談合のインセンティブを減少させる仕組みの検討,公取の調査開始前後での入札参加企業の変化についてさらに分析をすることにも意味があるのではないかといった意見が出されました。(2)「メディア・コンテンツ産業での競争の実態調査」の最終報告(CPRC客員研究員・慶應義塾大学経済学部准教授 田中 辰雄 氏)(CPRC客員研究員・工学院大学グローバルエンジニアリング学部講師 矢崎 敬人 氏)(近畿大学経済学部講師 村上 礼子 氏)(元競争政策研究センター研究員・三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株) コンサルタント 船越 誠 氏)(競争政策研究センター研究員 砂田 充 氏)平成18年度の共同研究の一つである本研究は,省庁で行っている統計調査などを利用し,入手したデータの精査を行い,映画産業,テレビ産業及びゲーム産業の市場競争の状況と企業のパフォーマンスについて基礎的な知見を得ることを目的としています。今回の最終報告では,本研究の問題意識,OLS(クロスセクション)とパネル回帰を用いた推定方法のモデルの説明がなされ,その後,テレビ産業,映画産業及びゲーム産業について,それぞれのデータの特徴,回帰モデルで使用した主な変数の説明及び推定結果について報告がされました。報告を受け,テレビ産業ついて,コンテンツ制作とメディアといった垂直的な関係における上流の競争が下流の生産性に与える影響,下流の競争が上流の生産性に与える影響のプレディクション,コンテンツの2次利用の考え方,広告収入の取り扱い,映画産業について,配給市場の分析,映画の入場料が高止まりしている原因,映画製作における製作委員会方式について議論が行われました。

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