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第48回ワークショップの概要

第48回ワークショップの概要

 第48回ワークショップが7月20日(金曜)に開催されました。報告等の概要は以下のとおりです(かっこ内は担当客員研究員及び研究員を表す。)。

 「イノベーション競争と独禁政策」の共同研究計画

 (CPRC主任客員研究員・一橋大学イノベーション研究センター教授 長岡 貞男 氏)
 (東洋大学,日本大学及び青森中央学院大学 非常勤講師 伊藤 隆史 氏)

 平成19年度の共同研究の一つである本研究は,市場競争におけるイノベーション競争の重要性が高まり,イノベーションによる競争を促進し,その効率性を高める競争政策の在り方を探求していくことが重要になってきている現状において,イノベーション競争の機能,イノベーション競争に影響を与える要因について基礎的な研究を行うことを目的としている。
 今回の報告では,研究内容(1)米国を中心とした判例分析,(2)市場構造,契約のイノベーション競争への影響の経済分析,(3)独禁法のガイドラインの分析),研究体制,合併の研究開発への影響の実証分析にかかるアプローチ方法について報告がなされ,その後,米国における合併・買収の事例の検証事項及び米国におけるイノベーションマーケットの法学的理論的展開の報告が行われました。
 報告を受けて,研究対象国,イノベーションマーケットを画定した米国の判例の有無,日欧米の合併ガイドラインの比較における従来からある取引対象論等の解釈について,イノベーションマーケットのコンセプト,研究タイトルと合併の関連性,合併がR&Dに与える影響についての日米の考え方の相違,研究で想定している標準的な合併事例のモデルについて議論が行われました。
 また,本件は,競争政策上、製品にならない段階での研究開発競争の取り扱いを考えるうえで重要な研究だと考えているので,米国とは異なるイノベーション政策アプローチをとっている欧州の事例について,是非とも調査していただきたいといった意見が出されました。

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