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第55回ワークショップの概要

第55回ワークショップの概要

 第55回ワークショップが2月1日(金曜)に開催されました。報告等の概要は以下のとおりです(かっこ内は担当客員研究員及び研究員を表す。)。

 「小売・サービス市場における競争の経済分析」の中間報告

 (CPRC研究員・経済調査室 砂田 充 氏)

 平成19年度の共同研究の一つである本研究は,小売業やサービス業(映画産業)における競争を評価する際,製品市場とは異なるアプローチが必要と考えられることから,距離情報を利用した適切な地理的市場の評価に焦点を当てて,全国物価統計調査等の実際のデータを用いて分析することを目的としています。
 今回の報告では,本研究における問題意識の確認がなされた後,アメリカ及び日本における小売・サービス市場におけるM&Aの事例,特に東宝・スバル事件を基に地理的な市場画定が競争に与える影響について報告がなされた。その後, Davisの分析モデルと推定結果の報告が行われ,続いて,本研究に使用するデータ,変数と推定方法の説明,計量分析の途中経過及び今後の課題についての報告が行われました。
 報告を受け,距離を出す算式,シネコンのスクリーン数,封切映画館とその他の映画館の料金の違い,上映する映画による価格の違い,割引料金等の扱い及びDavisの分析モデルについての議論が行われました。
 また,今回の推定結果では,頑堅な結果とはいえないので,データのグループ分け,変数の作成方法等さらに検討が必要なのではないかとの意見がだされました。

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