第61回ワークショップが7月18日(金曜)に開催されました。報告等の概要は以下のとおりです(かっこ内は担当客員研究員及び研究員を表す。)。
「入札談合のメカニズムに関する調査と分析」の研究計画
(CPRC客員研究員・青山学院大学経済学部経済学科准教授 石橋 郁雄 氏)
(大阪大学社会経済研究所特任研究員 石井 利江子 氏)
(CPRC研究員・経済調査室 荒井 弘毅 氏)
平成20年度の共同研究の一つである本研究は,実際に摘発された入札談合事件の資料・データなどから,現実の談合メカニズムの基本的特性を明らかにすることにより,理論研究と実証研究の更なる進展を促すことを目的とするものです。
今回のワークショップでは,報告者から,研究の目的・概略・内容等について説明が行われました。
報告を受け,参加者から,同じ入札案件に参加する企業間においても,当該案件にかかる各々の企業のコストについてとらえる方法は様々であるため,企業間における情報の非対称性について調査するのは難易度が高いのではないかとの意見が出されました。また,情報の非対称性を含む談合メカニズムについての既存研究が紹介されたほか,本研究の調査結果から情報の非対称性等についてどのように結論付けることが予想されるかについて議論が行われました。