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第76回ワークショップの概要

第76回ワークショップの概要

 第76回ワークショップが5月29日(金曜)に開催されました。報告等の概要は以下のとおりです。

 「改良技術に関する経済理論分析」の研究計画

 (CPRC客員研究員・政策研究大学院大学准教授 畠中 薫里 氏)
 (CPRC研究員・経済調査室 荒井 弘毅 氏)
 (CPRC研究員・経済調査室 水野 倫理 氏)

 平成21年度の共同研究の一つである本研究は,改良技術がライセンス技術なしに利用できないものである場合,当該改良技術に係る権利をライセンサーに譲渡又は実施許諾する義務を課す行為について,経済学の理論的分析によりその正当性を検討することを目的とするものです。
 今回のワークショップでは,報告者から,研究計画について報告が行われました。
 報告を受け,参加者から,(1)問題となっている行為による厚生の損失を明らかにするために,ファーストベストな状態と比較することが有効ではないか,(2)ライセンシー間の競争を考慮するようなモデルを分析することで,より現実的な状況を考えることができるのではないか,(3)市場を明示的に扱うことで消費者余剰の分析が可能となり,より競争政策に示唆を与える研究になるのではないか,(4)ライセンサーとライセンシーとの関係等について様々な仮定と結論を考えることができると思われるので,それらを整理する必要があるのではないか,(5)可能であれば,研究メンバーに法学者又は特許に詳しい実務家を含める方が望ましいのではないかとのコメントがなされました。報告者から,これらのコメントを踏まえ,研究を進めていきたいとの説明がなされました。

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