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第84回ワークショップの概要

第84回ワークショップの概要

 第84回ワークショップが1月8日(金曜)に開催されました。報告等の概要は以下のとおりです。

 「独占禁止法による抱き合わせ規制に関する比較法的研究」の共同研究中間報告

 (CPRC客員研究員・大阪大学大学院高等司法研究科准教授 武田邦宣氏)
 (CPRC研究員・企業取引課 神田哲也氏)
 (CPRC研究員・経済取引局企画室 伊永大輔氏)
 (CPRC研究員・国際課 五十嵐俊之氏)
 (CPRC研究員・経済取引局企画室 志賀明氏)
 (CPRC研究員・審査局審査企画官付 馬渕弘亘氏)

 平成21年度の共同研究の一つである本研究は,先行研究の整理や調査などにより,抱き合わせ行為をどのような基準により規制していくかについて考察することを目的とするものです。
 今回のワークショップにおいては,報告者から,問題意識とこれまでの法的・経済学的な研究における伝統的な見解や最近の議論の概要が説明されました。
 報告を受け,参加者から,3条に関する議論が中心となるのかという質問があり,報告者から,日本法における適用法条の問題よりも,抱き合わせという行為が日本や諸外国でどのように規制されているのかということを主に議論する予定であるとの説明がなされました。また,「誘因」による抱き合わせとはどのようなことを意味するのかという質問に関して,買い手に従たる商品を買わせるような動機付けを行う行為であり,これを抱き合わせとして考えるのかどうかについて検討を行いたいと考えているとの返答がなされました。さらに,参加者から,優越的地位の濫用と不要商品を抱き合わせるということはどの様な関連があるのかという質問があり,報告者から,優越的地位を利用した販売は押し付け販売であり,「押し付けられている」ということを主張するためには,買い手にとって不要な商品を買わされているという状況が想定されるという関連が考えられるという説明がなされました。最後に,抱き合わせ行為と費用割れの基準に関する質問があり,報告者から,費用割れしていなくても,抱き合わせにより競争者を排除できる可能性が先行研究において指摘されているとの説明が行われました。

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