平成23年2月2日
競争政策研究センター
公正取引委員会競争政策研究センター(CPRC)は,来る平成23年3月4日(金曜),京都大学法学研究科学術創成研究(科研費19GS0103)及び株式会社日本経済新聞社との共催により競争政策に関する国際シンポジウムを開催することとしました。
グローバル競争への対応,また,新技術に対応するため,企業結合により効率性向上を図ることが重要との議論がなされています。こうした議論は,競争制限的な企業結合を規制する任務を持つ競争当局に対し,企業結合がもたらし得る効率性向上の効果をいかに評価するか,より困難で,かつ,重大な判断を迫っています。このほか,多国籍化した企業の企業結合に関し各国競争当局間で届出書式の統一化や判断基準の共有化がどの程度可能か,また,企業結合によって生じる価格変化をどのようにみなすか等,企業結合規制は一層難しいものとなってきており,欧米での経験や研究結果等も踏まえ,意見交換することが欠かせないものとなっています。
そこで,本シンポジウムでは,米国,欧州から競争政策に知見のある研究者をお招きし,第一部ではそれぞれ企業結合規制の最近の動向等について講演していただき,第二部では競争政策研究センターが行った企業結合の実証研究を紹介します。第三部では,パネルディスカッションを開催して,日本からのコメンテーターを交え,企業結合規制の在り方について多方面から議論を進めることを目指します。
※参加募集を締め切らせていただきました(2月23日)。多数のご応募ありがとうございました。
※なお,Howard Shelanski氏(米国連邦取引委員会・ジョージタウン大学ローセンター教授)は,米国政府内での緊急の業務が発生したため,残念ながら,来日中止となりました。そのため,新たに川浜昇氏(CPRC客員研究員・京都大学大学院法学研究科教授)に研究発表を依頼することとしたことから,当初お知らせしていたプログラムを一部変更いたしました(3月2日)。
タイトル | 「競争法と企業結合規制」 |
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日時 | 平成23年3月4日(金曜)13時30分~17時30分 |
会場 | 東京都千代田区大手町1-4-1 KKRホテル東京10階「瑞宝」 →地図 |
開催言語 | 英語⇔日本語 (同時通訳あり) |
参加費 | 無料 |
主催者 | 公正取引委員会競争政策研究センター,京都大学法学研究科学術創成研究(科研費19GS0103), 株式会社日本経済新聞社 |
13時30分-13時40分 | 竹島一彦(公正取引委員会委員長) |
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13時40分-14時20分 | テーマ:"The system of merger control in the EU: How old is it ?" 講演者:Damien Neven氏(欧州委員会・ジュネーブ大学教授) |
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研究発表 | |
14時20分-15時 | テーマ:「企業結合効果の実証分析による競争政策への示唆」 講演者:小田切宏之氏(CPRC所長・成城大学社会イノベーション学部教授) |
15時-15時30分 | テーマ:「企業結合規制における効率性の位置づけ」 講演者:川浜昇氏(CPRC客員研究員・京都大学大学院法学研究科教授) |
【休憩】(15時30分-15時50分)
15時50分-16時40分 | パネリスト: Damien Neven氏 小田切宏之氏 川浜昇氏 御立尚資氏((株)ボストンコンサルティンググループ日本代表) |
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16時40分-17時10分 | フロア・ディスカッション |
17時10分 | 小田切宏之氏 |
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講演資料(1)(Damien Neven氏)(PDF:340KB)
公正取引委員会競争政策研究センター事務局
(公正取引委員会事務総局経済取引局総務課経済調査室)
電話 03-3581-1848又は5480(直通)
FAX 03-3581-1945
E-mail:cprcsec-○-jftc.go.jp
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