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プラットフォームによる自己優遇に関する経済学文献のレビュー

プラットフォームによる自己優遇に関する経済学文献のレビュー

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「プラットフォームによる自己優遇に関する経済学文献のレビュー」(2022年5月)
 橘高勇太(神戸大学大学院経済学研究科日本学術振興会特別研究員(PD)・競争政策研究センター客員研究員)
 佐藤進(一橋大学経済研究所講師・競争政策研究センター客員研究員)
 善如悠介(神戸大学大学院経営学研究科准教授・競争政策研究センター客員研究員)
 概要
 本稿は、プラットフォームによる自社製品・サービスの販売および自己優遇に関する経済学研究をレビューする。レビューに含まれる論文は理論研究が大半だが、実証研究も少数ながら含まれている。理論・実証ともに、自己優遇の分析対象は検索順位や推薦アルゴリズムの操作に関わるものが多く、一部ではマーケットプレイス内の取引データを用いたプラットフォームによる製品市場への参入に関する研究もあるが、その他の形態の自己優遇に関する既存研究は少ない。レビューした論文の限りでも、自己優遇が消費者に与える影響は自己優遇の形態や市場環境によって大きく異なる。よって、競争・規制当局は、判断のために必要な情報を取得し、その下で適切な政策的意思決定を行う必要がある。最後に、実証研究が用いているデータを紹介することで、現在取得可能な情報の種類について議論し、現状研究が不足している課題についても議論する。

CPDP89-2-J(PDF:571KB)

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