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アルゴリズムに基づく協調的行為に対する規制可能性

アルゴリズムに基づく協調的行為に対する規制可能性

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「アルゴリズムに基づく協調的行為に対する規制可能性」(2023年6月30日)
 土佐和生(甲南大学法学部教授、競争政策研究センター客員研究員)
 概要
 本稿では、従来の議論を踏まえて価格設定アルゴリズムがもたらす競争法上の問題点を整理するとともに、これに対する現行競争法に基づく規制のあり方、及び立法論を含む新たな規制の可能性を探求する。そして、違法行為としてのアルゴリズムを利用する人為的合意と現行法上合法なアルゴリズムによる暗黙共謀とを区別した上で、人為的合意の審査において、アルゴリズムに基づく価格引き上げ行為の斉一化以外のプラス要因を探求するとともに、違反推認のためアルゴリズムに透明性を要求する責任枠組みの導入を主張する。暗黙共謀の発生防止・予防について、デザインに基づく競争法令遵守を組み入れた、かつての価格の同調的引き上げ理由の報告徴収制度のような新制度の検討を主張する。

CPDP94-J(PDF:1,594KB)

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