私的独占
企業が単独で、または他の企業と手を組み、競争相手を市場から締め出したり、新規参入者を妨害して市場を独占しようとする行為を「私的独占」といいます。
上の絵のように市場を独占している企業が、新規参入してきたライバル企業等を排除するため、取引先企業に対して取引量に応じてリベート(売上割戻金)を出すと、取引先企業ではその企業の商品しか取り扱われなくなり、価格や品質に優れた新規参入者が締め出されてしまいます。
市場を独占した企業は競争相手がいないので、消費者により安く、より良い商品を売ろうというような企業努力をしなくなります。それでは消費者のメリットが失われることになりますので、このような「私的独占」は禁止されています。
もちろん正当な競争の結果として、市場を独占するようになった場合は、違法にはなりません。
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