平成27年3月2日
競争政策研究センター
公正取引委員会競争政策研究センター(CPRC)は,来る平成27年3月6日(金曜),株式会社日本経済新聞社との共催により競争政策に関する国際シンポジウムを開催する。
知識経済の重要性が高まる中で,先進国のみならず新興国においても特許の出願件数が急増している。理想的には,特許制度と競争政策が共にイノベーションを促進するように調和しつつ機能することが望ましい。しかし,急増する特許出願による「特許の藪」は,特許制度と競争政策の適切なバランスを図ることをますます難しくしているように見える。その適切なバランスを実現するためには,競争とイノベーションの織り成す複雑なダイナミクスを正しく理解する必要がある。
特許制度と競争政策については,これまで多くの経済分析が行われ,また,さまざまな施策の経験も蓄積されつつある。しかし,依然として定型化した見方が固まりつつあるという状況に至っていない。ライセンス拒絶が競争政策上問題となるのはどのような場合か,事業者によるイノベーションの共同行為はどこまで許容されるべきか,知的財産政策において競争当局の果たすべき役割があるとすればそれは何か,といった点について,依然として多くの疑問が残されている。
今回のシンポジウムでは,特許制度と競争政策の分野で競争当局が果たすべき役割について,経済分析に基づく知見や各国の経験を踏まえて議論する。シンポジウム第1部では,米国と欧州から著名な経済学者による基調講演を,第2部では,これらの講演者及びコメンテーターを交えたパネル・ディスカッションを行う。
※開催を終了いたしました。
タイトル | 「急増する特許権とイノベーション~競争政策の役割~」 |
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日時 | 平成27年3月6日(金曜)13時30分~17時30分 |
会場 | 東京都千代田区平河町2-4-1 都市センターホテル「コスモスホール1」(3階) →地図 |
開催言語 | 英語⇔日本語 (同時通訳あり) |
参加費 | 無料 |
主催者 | 公正取引委員会競争政策研究センター,株式会社日本経済新聞社 |
13時30分-13時40分 | 杉本和行 公正取引委員会委員長 |
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13時40分-14時30分 | テーマ:"US Patent Policy in 2015:The Role for Economic Analysis" |
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14時30分-15時20分 | テーマ:"Governance and quality in patent systems" |
【休憩】(15時20分-15時40分)
15時40分-17時30分 | モデレーター:岡田羊祐 競争政策研究センター所長・一橋大学大学院経済学研究科教授 |
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17時30分 | 岡田羊祐 競争政策研究センター所長 |
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講演資料(1) グラハム助教授〔英語・日本語〕(PDF:2,461KB)
講演資料(2) ブルーノ教授〔英語・日本語〕(PDF:2,920KB)
パネル・ディスカッション資料(1) 田村教授〔英語・日本語〕(PDF:2,050KB)
パネル・ディスカッション資料(2) 長岡教授〔英語〕(PDF:262KB)
公正取引委員会 競争政策研究センター事務局
(公正取引委員会事務総局 経済取引局総務課経済調査室)
電話 03-3581-1848(直通)
FAX 03-3581-1945
Eメール cprcsec-○-jftc.go.jp
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