近年,IoTの普及やAIの高度化等を背景に,データを事業に利用することで,生産性の向上や消費者にとって最適なサービスが提供される可能性が増大している。一方で,特定のプラットフォーマーに大量のデータが集中し,当該事業者による行為を通じて競争者が排除されることや,企業が利用するアルゴリズム同士によるカルテル(デジタルカルテル)といった可能性も指摘されている。
このような課題を踏まえ,今回のシンポジウムでは,ビッグデータやAIの活用が進み,ビジネスや競争環境に変化が生じている中で,競争政策上の課題とその解決の方向性について議論を行う。第1部では,IoTやAI等を通じて,大量のデータを獲得したプラットフォーマーによる支配的地位の濫用行為について,北米と欧州からの著名な経済学者・法学者による基調講演を行う。第2部では,これらの講演者及びコメンテーターを交えたパネル・ディスカッションを行う。AIやデータの活用が進む北米やプラットフォーマーに対する法執行が活発な欧州の経験を踏まえ,競争政策上の教訓やベストプラクティスを導き出すことは,意義ある試みといえよう。
※開催を終了いたしました。
タイトル | 「ビッグデータとAIの活用がもたらす新しいビジネスと競争政策」 |
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日 時 | 平成30年5月18日(金曜)13時30分~17時25分 |
会 場 | イイノホール 東京都千代田区内幸町2-1-1(4階) |
開催言語 | 英語⇔日本語 (同時通訳あり) |
参加料 | 無料 |
主催者 | 公正取引委員会競争政策研究センター |
共催者 | 公益財団法人公正取引協会,株式会社日本経済新聞社 |
13時30分-13時40分 | 杉本和行 公正取引委員会委員長 |
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13時40分-14時10分 | テーマ:「Data Portability」 |
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14時10分-14時40分 | テーマ:「Big data and European competition policy」 |
14時40分-15時10分 | テーマ:「Competition Law, Online Markets and Offline Welfare Effects」 |
15時40分-17時20分 | モデレーター:岡田 羊祐 競争政策研究センター所長・一橋大学大学院経済学研究科教授 |
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17時20分-17時25分 | 岡田 羊祐 競争政策研究センター所長・一橋大学大学院経済学研究科教授 |
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講演資料(1) Joshua Gans教授〔英語・日本語〕(PDF:6,550KB)
講演資料(2) Svend Albaek氏〔英語・日本語〕(PDF:915KB)
講演資料(3) Ariel Ezrachi教授〔英語・日本語〕(PDF:752KB)
コメント資料 後藤名誉教授〔英語・日本語〕(PDF:1,071KB)
公正取引委員会 競争政策研究センター事務局
(公正取引委員会事務総局 経済取引局総務課経済調査室)
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