中部事務所ウェブサイトの改訂・更新「中部事務所ウェブサイトの改訂 -経緯と工夫-」
令和2年10月9日
改訂経緯
公正取引委員会では,本局のウェブサイトを通じて情報発信を行うとともに,全国に7つある地方事務所でもそれぞれがウェブサイトを持ち,情報発信を行っています。
新型コロナウイルス感染症の発生に伴い,社会全体でデジタル化が加速しており,中部事務所としても,こうした社会の変化に対応するため,ウェブサイトの構成や内容を抜本的に見直すことにしました。
従来のウェブサイトの問題点
従来のウェブサイトについて改めて点検を行ったところ,問題点として次の3つのケースがあることが判明しました。
- ①求める情報にたどりつけない(アクセスしにくい)。
- ②掲載されている情報が古い(更新されていない)。
- ③情報が不足している(必要な情報が掲載されていない)。
まず,①については,情報の一覧性に少なからず難点がありました。トップページには羅列された平成29年9月以降の個々の報道発表やお知らせだけが表示されていました。それにより,ウェブサイト内にどういった情報が掲載されているのかを示すカテゴリー(項目)にたどり着くためには,利用者にスクロールしてもらう必要がありました。
「中部事務所の概要」,「お知らせ」などいくつかのカテゴリーも設けていましたが,それらの名称は必ずしも全てが具体的かつ網羅的に含まれる情報を示すものにはなっていませんでした。このため,例えば,「お知らせ」には,「有識者との懇談会」とともに「講師派遣」,「下請法クイズ」等が掲載されていましたが,個別のイベント(有識者との懇談会等)に関心を持つ人であれば,どのカテゴリーを選べばいいのかが分かりにくいという状況でした。
次に,②については,個別のイベント等(有識者との懇談会等)に関し,開催実績の更新が十分に行われていませんでした。
そして,③については,講習会や独禁法教室等の案内情報が掲載されていない,外部からの相談対応時に御案内することができる資料が掲載されていない(独禁法(又は下請法)の規制概要,法令・ガイドライン,過去の違反事例,よくある質問など)といった問題がありました。
改良した点,改良に当たって気を付けた点
① については,利用者目線に立って,トップページに10個程度のカテゴリーを表示する(一覧性を持たせる)ことを大前提にして,分類の仕方を検討し,各カテゴリーの名称も利用者が分かりやすいように変更しました。
② については,各イベントの開催実績を確認し,情報を更新しました。
③ については,不足した資料を掲載するだけでなく,例えば,過去の違反事例については中部事務所管内の県別に掲載しました。また,採用情報についても中部事務所の業務概要や,先輩職員像についてイメージできる情報を新たに掲載するなど,ここでも,利用者目線に立って必要と思われる情報を追加しました。
中部事務所のオリジナル・コンテンツ
中部事務所では,改訂したウェブサイトを使って,次の2つのことに取り組んでいます。
一つは,中部事務所の取組についての情報発信です。これまで実施したWEB会議等について,これらの概要や実施に際しての工夫を「中部事務所デジタル化への取組」として,8月から特集しています。
もう一つは,関係者のニーズに応える,あるいはニーズを掘り起こすという切り口・視点です。目玉コンテンツとして「デジタル下請法道場」を考案し,10月6日にその初級編を先行して開設しました。
「デジタル下請法道場」は,下請法に関するクイズを初級編(白帯)~上級編(黒帯)へと難易度に変化を付けてオンライン上で出題し,下請法の理解の深化・定着に役立ててもらうコンテンツです。
- 初級編(白帯)は,下請法の基本的事項(リーフレット)についての問題
- 中級編(茶帯)は,相談や,指導が多い違反事例を基に作成した問題
- 上級編(黒帯)は,論点抽出,場合分け等を行ったうえで検討・回答することが必要となる難しい問題
をそれぞれ想定しています。
下請法の講習会(基礎講習会等)に参加していただいた方々にも,受講後のチェックテストとして,このコンテンツをお役立ていただければと思います。「デジタル下請法道場」は中部事務所のウェブサイトのトップページから,「独占禁止法・下請法について知りたい」というカテゴリーをクリックすると御覧いただけます。御関心を持っていただけましたら,社内の購買部門,法務部門の社員や,取引先,同業他社にも広めていただければ幸いです。