[配布資料]
[発言事項]
事務総長会見記録(令和元年11月27日(水曜)13時30分~於官房第1会議室)
CPRC第18回国際シンポジウム「デジタル市場におけるデータ集中と競争政策」の開催について
本日,私の方からは,競争政策研究センターが開催します国際シンポジウムについて御紹介いたします。
競争政策研究センターでは,競争政策に関する国際的な交流拠点としての機能を果たすため,その時々の競争政策における重要な課題や関心を集めているトピックをテーマとして国外から有識者をお招きし,国際シンポジウムを開催してきております。
今般は,12月12日に,一橋講堂におきまして,第18回国際シンポジウムを開催いたします。テーマは「デジタル市場におけるデータ集中と競争政策」であります。
近年,日,米,欧を中心としまして,データの集中に関する競争法・競争政策上の対応について積極的に検討されてきておりますことから,今回は,この「デジタル市場におけるデータ集中と競争政策」をテーマといたしました。
今回のシンポジウムの特徴は,世界様々なところにおいて,デジタル・プラットフォーマーを中心として,コングロマリット化した事業者による多種多様なデータの収集や,これらの事業者によるM&Aを通じたデータ収集の動きが活発化し,データの集中に関する競争政策上の問題がクローズアップされております。また,我が国におきましても,デジタル市場に係る企業結合ガイドライン等の見直しについて検討が進められております。そうした中で,データ集中に焦点を当てて議論すること,そこにございます。
そこで,ヨーロッパやアメリカの政府機関でチーフエコノミスト等を務めた経験を持つ著名な経済学者の方々をお招きし,デジタル市場におけるデータ集中に係る独占禁止法・競争政策上の問題点や規制の在り方等について議論を行います。
お手元の資料にございますように,シンポジウムは2部構成となっております。第1部では,基調講演としまして,国外からお招きしました3名のスピーカーの方々から,それぞれ御自身がお持ちの御知見,あるいは御経験に基づいて,テーマに沿った御講演をいただきます。なお,この3名の方々の略歴につきましては,お手元の資料の2ページ目に記載しております。
第2部では,公正取引委員会のデジタル市場における最近の取組として,公正取引委員会の担当者が,デジタル市場に係る企業結合ガイドライン等の見直しについて御紹介した後,第1部の3名の講演者に公正取引委員会の青木委員を加えた4名のパネリストが出席しまして,第1部及び第2部の講演内容を踏まえた議論を行っていただきます。
現在,競争政策研究センターのホームページにおきまして参加者を募集しておりますので,ぜひ奮って御参加いただきたいと思います。
以上