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令和3年4月21日付 事務総長定例会見記録

令和3年4月21日付 事務総長定例会見記録

[配布資料]

[発言事項]

事務総長会見記録(令和3年4月21日(水曜)13時30分~Web会議形式により開催)

新たに制作した独占禁止法等の紹介動画について

 本日は,新たに制作いたしました独占禁止法と公正取引委員会の役割を紹介する動画「公正で自由な競争を目指して」についてお話しいたします。この動画は,今月7日から公正取引委員会ホームページと公正取引委員会YouTube公式チャンネルで配信しています。
 公正取引委員会では,これまでも独占禁止法や下請法等を紹介する動画を公正取引委員会のホームページなどに配信しておりますが,このうち独占禁止法を紹介していたこれまでの動画は,制作から5年程度経過しておりまして,また,昨年12月に施行された改正独占禁止法の内容にも対応していないことから,今般,新しい動画を制作いたしました。
 この新しい動画は,独占禁止法や公正取引委員会をまだよく知らないという事業者の方を主な対象としまして,独占禁止法や公正取引委員会の活動等を分かりやすく伝えるために,一橋大学名誉教授であり,公正取引委員会の元委員で,現在,公正取引委員会顧問であります小田切宏之氏の監修の下,制作したものです。
 新しい動画は,3部構成となっておりまして,第1部は「競争の意義」,第2部は「独占禁止法の主な規制内容」,第3部は「独占禁止法違反事件の処理手続」です。第1部の「競争の意義」では,「競争ってどうして必要なんだろう?」という生徒の問いかけに対し,小田切先生が身近な商品等を例に挙げて,競争や独占禁止法の必要性について分かりやすく解説しています。第2部の「独占禁止法の主な規制内容」では,独占禁止法上問題となる行為について事例を示しながら分かりやすく解説しています。また,第3部の「独占禁止法違反事件の処理手続」では,独占禁止法違反事件の調査の流れについて,現役職員が出演してドラマ仕立てで紹介しています。
 視聴時間は,3部全体では30分程度ですけれども,各部に分かれたショートバージョンもありますので,興味のある部分だけ御視聴いただくことも可能です。
 この新しい動画は,Twitter等のSNSやメールマガジンで紹介していますが,今後,事業者向けの説明会のみならず,一般消費者向けの説明会などにおきまして,本日配布いたしました資料のように,動画のQRコードを掲載した資料を配布するなどいたしまして,多くの方に御視聴いただけるよう取り組んでいきたいと考えております。
 この後,新しい動画のPRビデオを流しますので,御覧ください。
 私からは以上です。

質疑応答

(問) 今回の動画ですけれども,お幾らぐらいで作られたんでしょうか。
(事務総長) 約300万円と聞いております。以前制作した動画に比べると,だいぶ安く作ったと聞いております。

(問) どれぐらいの方に見ていただきたいとか,目標はあるんでしょうか。
(事務総長) なるべく多く見ていただきたいんですが,今のところ,昨日のお昼の時点で,全部で1000回は見られているようでございますので,これがどんどん増えていくことを期待しております。

(問) デジタル広告規制が近々まとまりそうな雰囲気ですが,公取委の果たす役割も多いと存じています。改めて公取委の役割についてお願いします。
(事務総長) 一部報道もございましたけれども,昨日,デジタル市場競争ワーキンググループが開催されまして,「デジタル広告市場の競争評価 最終報告(案)」を議題にして議論が行われたということでございます。
 この議論の内容については,担当が内閣官房ということで,今後そちらから一定の時期に何か御説明があるかと思いますので,私からはちょっと控えたいと思います。デジタル広告については,公正取引委員会は,御承知のとおり,実態調査報告書を公表しておりまして,また,政府全体では,昨年の成長戦略実行計画の中で,プラットフォーム事業者に対し,デジタル・プラットフォーム取引透明化法の対象追加の是非を含めて検討し,ルール整備を進めていくとされておりまして,先ほど申しました実態調査報告書を踏まえて,内閣官房を中心に検討が進められていますので,公正取引委員会としても,この議論に積極的に参画したいと思っておりますし,これまでも参画してきているところであります。
 これに加えて,実態調査も新しいテーマで行う予定にしておりますし,また,違反行為の疑いがあれば,しっかり独占禁止法を運用していくということが公正取引委員会にとって大きな役割だと思っております。こういうことを通じて,公正な競争環境を確保していくことに引き続き取り組んでいきたいと考えております。

以上

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