[配布資料]
[発言事項]
事務総長定例会見記録(令和6年5月15日(水曜)13時30分~於官房第1会議室)
ICN年次総会について
本日は、国際競争ネットワーク、これはインターナショナルコンペティションネットワーク、ICNと申しますけれども、その年次総会について御紹介いたします。本日5月15日から5月17日にかけて、第23回ICN年次総会がブラジル・コスタドサウイペで開催され、公正取引委員会からは田中国際審議官ほかが出席しております。
ICNは、競争法執行の手続面及び実体面の収れんを促進することを目的としまして、2001年に日本を含む14の国・地域の16当局によって設立され、今年2024年3月末現在で133の国・地域から145の当局が加盟する、競争法分野における最大の国際組織となっております。ICNでは、分野ごとに置かれましたカルテル、単独行為、企業結合、アドボカシー等の各作業部会において様々なプロジェクトに取り組んでおりまして、年次総会は、加盟当局のトップなどが参加し、最近の競争法・政策上の課題について国際的な共通認識を醸成していくことが期待されている会合です。
今回の年次総会には、競争当局関係者のほか民間の弁護士等、約80か国から約380名の現地参加者が見込まれております。企業結合作業部会、アドボカシー作業部会及び当局有効性作業部会の各分科会におきまして、公正取引委員会の職員がモデレーターあるいはスピーカーとしてそれぞれ議論に貢献する予定になっております。
公正取引委員会といたしましては、執行活動に係る国際標準の形成、競争当局間の協力関係の強化、国際的プレゼンスの向上等の観点から、引き続き、ICNの活動に積極的に貢献していきたいと考えております。
私からは以上です。
質疑応答
(問) 今回の年次総会につきまして、予定されている成果のようなものはあるのでしょうか。
(事務総長) 年次総会では、各作業部会において様々なプロジェクトに取り組んでおりますので、そのプロジェクトの成果を発表する場となります。あるいは、特に最近の競争法の執行ないし競争政策上の課題に関するテーマが設定されておりますので、それについての議論や意見交換等が行われます。
以上