[配布資料]
配布資料(日EU競争当局意見交換について)(PDF:58KB)
[発言事項]
事務総長会見記録(平成23年7月13日(水曜)13時30分~ 於 官房第1会議室)
[発言事項]
日EU競争当局定期協議について
(事務総長)
本日,私からは,日EU競争当局定期協議についてお話ししたいと思います。
公正取引委員会は,米国・EUなど主要国の競争当局との間において,協力関係の構築,相互理解の促進などを図るために定期的に協議を行っておりますが,明日,7月14日,東京で欧州委員会競争当局との定期協議を開催いたします。
この欧州委員会競争当局との定期協議は,1980年に第1回目を開催して以来,今年で28回目となるものであります。
日本側からは竹島委員長,後藤委員,浜田委員らが出席し,EU側からは昨年2月から欧州委員会の競争政策担当となっているアルムニア副委員長らが出席する予定となっておりまして,双方の競争当局による最近の法施行活動などについて意見交換を行うことを予定しています。
経済のグローバル化に伴いまして,国際的なカルテルや企業結合といったものが増大していることから,競争当局間の連携は,これまでにも増して重要なものとなっておりますので,公正取引委員会としましては,このような競争当局のトップ同士の協議を通じて,競争当局間の相互理解を深め,また,協力関係の一層の強化を図っていきたいと考えております。
[質疑応答]
(問) 今回の欧州委員会競争当局との意見交換ですが,過去の事件などで協力して行ったものの具体例はありますでしょうか。
(事務総長) この意見交換は,トップ同士の意見交換の場ですので,一般的な意見交換になりますが,個別のケースごとに,担当官が情報交換や意見交換を行うことがあります。
特に最近では,企業結合について,国際的に同時期に届出が行われる場合も多いので,そのような場合には担当官同士で情報交換することもあります。最近ですと,例えば,日本企業同士の統合であれば,2年くらい前のパナソニック,三洋の統合のケースや,昨年,海外企業同士の統合ですが,BHPビリトンとリオ・ティントの統合などのケースがあります。
(問) 今,審査を進めている個別の企業結合案件についての意見交換というのは予定されているのでしょうか。
(事務総長) 一般的な意見交換の場ですので,日本やEUの当局が,最近の政策的な取組や,個別の案件について,こういった事件を取り上げたといった話をすることはあると思います。
しかしながら,このような意見交換の性格上,今御指摘のような現在進行中の案件については,双方ともなかなか説明できるものでもないですし,現在進行している個別の案件についての意見交換を目的とした会合ではありません。
(問) 意見交換の内容の結果については,別途公表されるという理解でよいのでしょうか。
(事務総長) 従来から,意見交換の結果を公表していることはないと思います。ただし,先般もカナダとの意見交換の結果について,この場で御紹介いたしましたので,この場で御質問いただければ御説明させていただきます。
(問) 新日鉄,住金の第2次審査の追加報告を前回求めたという話がありましたが,その後,進行状況はどのようになっているのでしょうか。
(事務総長) 私どもが6月30日に報告等を要請して,今,当事会社で,報告等に対する準備を進められているところだと思います。具体的に,いつごろ,報告が当事会社から行われるかということは,今の段階では分かっておりません。
(問) 今のところ来ていないということでよろしいでしょうか。
(事務総長) はい。
以上