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平成27年5月20日付 事務総長定例会見記録

平成27年5月20日付 事務総長定例会見記録

 [配布資料]

横浜市における一日公正取引委員会の開催について(平成27年5月13日公表資料)

 [発言事項]

事務総長会見記録(平成27年5月20日(水曜)13時30分~於官房第1会議室)

第14回国際競争ネットワーク(ICN)の年次総会について

 今日は私から2点お話をさせていただきます。
 1つ目が,第14回ICN(国際競争ネットワーク)年次総会について,もう1つが,一日公正取引委員会についてでございます。
 まず,ICNの年次総会ですが,ICNの第14回年次総会が4月28日から5月1日までの日程で,オーストラリアのシドニーで開催されました。公正取引委員会からは杉本委員長ほか南部審議官及び関係職員が出席したところであります。この総会には,競争当局関係者に加えて,民間の弁護士等も参加されました。合計で70を超える国・地域から500名以上の人が参加したところであります。
 競争当局のトップも杉本委員長のほか,アメリカ,イギリス,フランス,ドイツ,カナダ,オーストラリア,メキシコ,ブラジル,インド,韓国等の競争当局のトップが出席いたしました。
 皆様御案内のとおり,ICNは,競争法執行の手続面,実体面の収れん・ハーモナイゼーションを促進することを目的とする各国・地域の競争当局のネットワークであります。2001年に,日本を含む14か国・地域の16当局によって設立されましたが,現在では119か国・地域から132の当局が参加する,競争法の分野における最大の国際的なネットワークとなっております。
 年次総会では,カルテルや企業結合などの主要な作業部会における過去1年間の活動成果や今後の課題につきましてパネルディスカッション等が行われたところであります。杉本委員長は,カルテルの執行における国際協力をテーマとしたカルテル作業部会の全体会合におきましてスピーカーを務められ,先週もお話しいたしましたオーストラリア当局と締結した競争当局間の協力,日豪競争当局間の協力に関する取決めの内容のほか,公正取引委員会における国際協力に関する取組について紹介したところであります。
 公正取引委員会といたしましては,引き続きICNの活動に積極的に貢献したいと考えております。

横浜市における一日公正取引委員会の開催について

 もう1点は,お手元に,6月26日に横浜におきまして「一日公正取引委員会」を開催するという新聞発表文をお配りしたかと思います。この機会に,公正取引委員会が全国各地で開催する一日公正取引委員会の取組につきまして,お話をさせていただきたいと思います。
 公正取引委員会の事務所は,東京の本局のほか,札幌,仙台,名古屋,大阪,広島,高松,福岡に置かれております。一方で,事務所所在地以外の地域の方々にも,公正取引委員会の活動について身近に感じていただけるように,当該地域内の会場を1日借りまして,一日公正取引委員会という名で,独占禁止法や下請法の普及・啓発活動,事業者や消費者の方々からの相談の受付を集中的に行っているところであります。
 本年度は,函館市,福島市,横浜市,岐阜市,和歌山市,岡山市,高知市,長崎市の全国8都市で一日公正取引委員会を開催することにしておりまして,このうち,横浜市,岡山市,高知市につきましては,来月,6月に開催する予定となっております。
 6月26日に開催予定の横浜市における一日公正取引委員会では,私も参加させていただきまして,「独占禁止法講演会」を行うほか,「消費税転嫁対策特別措置法説明会」,「下請法基礎講習会」,「入札談合等関与行為防止法研修会」,更には消費者の方々を対象に対話型,参加側のイベントとして,独占禁止法を分かりやすく説明する「消費者セミナー」を行うとともに,相談コーナーも設けて,終日相談を受け付ける予定であります。加えまして,高校生を対象とした出前授業であります「独占禁止法教室」を神奈川県立金沢総合高等学校の1年生を対象にして実施したいと考えております。
 昨年度(平成26年度)に全国8都市で開催いたしました一日公正取引委員会には,延べ1,440名の方に参加いただいたところであります。公正取引委員会としては,今後ともこの取組を継続して開催していくことによりまして,公正取引委員会,あるいは独占禁止法についての地域の方々の理解を深め,私ども公正取引委員会を身近なものとして感じていただく機会を提供していきたいと考えております。
 なお,この一日公正取引委員会当日に行う各種のプログラムは取材可能でございます。講演会や説明会,独占禁止法教室など,個別に行われている公正取引委員会の取組をパッケージとした一日でありますので,御関心のある報道関係者の皆様には,是非,この機会に取材をしていただければありがたいと思っております。

以上

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