2019年9月19日 公正取引委員会・欧州委員会競争総局共催国際カンファレンスの開催について
公正取引委員会は,2019年9月19日(木)に,欧州委員会競争総局との共催により,デジタル・エコノミー分野における競争上の規制をテーマとして以下のとおり国際カンファレンスを開催いたします。
今般、競争当局や政府は,デジタル・エコノミー分野における競争を評価するに当たって論点や課題を精査するとともに,技術革新や消費者利益の促進の観点から必要とされる競争的なフレームワークを検討しています。このような状況を背景として,本カンファレンスを企画する運びとなりました。
当日は,学界,経済界,公正取引委員会及び欧州委員会競争当局からスピーカーを招き,いかにして消費者や経済全般に対し経済のデジタル化による利益を実現させていくのかを議論します。そして,経済のデジタル化に伴って競争当局が取り組むべき様々な課題や市場の特性に応じた取組のほか,経済のデジタル化に対応して既存のフレームワークを適合させる必要性の有無について,検討します。
1 日時・会場
タイトル |
デジタル・エコノミー分野における競争法執行 -EUと日本の視点から- |
日時 |
2019年9月19日(木) 13時00分~17時45分 |
会場 |
駐日欧州連合代表部(東京都港区南麻布4-6-28ヨーロッパハウス) |
開催言語 |
英語⇔日本語(同時通訳あり) |
参加料 |
無料 (登録フォーム(※)(外部サイトへリンクします)にて事前の参加登録が必要です。 |
主催者 |
公正取引委員会,欧州委員会競争総局 |
2 プログラム
12時30分~13時00分 受付
13時00分~13時30分 オープニングリマークス
駐日EU代表部による歓迎の挨拶 |
Marjut HANNONEN |
開会挨拶 |
- 山田 昭典 公正取引委員会事務総長 |
13時30分~14時30分 第1部「デジタル経済における競争法上の課題」
概要 |
本セッションでは,新たな機会をもたらすとともに,政策立案担当者や競争当局に課題を生み出しているデジタル経済の主な特徴について検討します。特に,市場支配力,ビッグ・データの競争への影響,デジタル市場における合併等,今後のデジタル経済上の課題,これらの競争政策への意味について議論します。 |
モデレーター |
Torben TOFT 欧州委員会競争総局Senior Expert |
パネリスト |
- 白川 聖明 株式会社カカクコム執行役員 経営管理本部長 |
14時30分~15時30分 第2部「デジタル市場における競争法執行」
概要 |
本セッションでは,デジタル市場におけるEU及び日本の競争法執行のアプローチを検証します。具体的には,最近の事件のほか,競争法上の懸念や執行政策上の対応を引き起こしている分野や課題について議論します。 |
モデレーター |
佐久間 正哉 公正取引委員会事務総局官房国際課長 |
パネリスト |
- Brice ALLIBERT 欧州委員会競争総局Deputy Head of Unit, Antitrust: IT, Internet and Consumer Electronics |
15時30分~16時00分 コーヒーブレイク
16時00分~17時30分 第3部「ハイテク市場における競争上の懸念に対処するための政策対応」
概要 |
本セッションでは,消費者や市場参加者の利益を守るために競争的なデジタル市場を維持する上で競争法の執行が果たすべき役割について議論します。特に,デジタル化の時代に競争政策をどのように適応させていくべきか,新しい規制モデルが必要かについて検討します。また,競争当局や規制当局が,新しいデジタル・ビジネスモデルの発展や競争への影響に対し,いかにして適時に対応していくかについても議論します。 |
モデレーター |
Hilary JENNINGS |
パネリスト |
- Brice ALLIBERT 欧州委員会競争総局 Deputy Head of Unit, Antitrust: IT, Internet and Consumer Electronics |
17時30分~17時45分 クロージングリマークス
閉会挨拶 |
- 佐久間 正哉 公正取引委員会事務総局官房国際課長 |
18時00分~19時30分 参加者による懇親会
※講演順序とは異なる場合があります。