1989年に発足したAPEC(Asia-Pacific Economic Cooperation:アジア太平洋経済協力)は、アジア太平洋地域の持続的発展に向けた地域協力の枠組みです。発足時には12か国であった参加メンバーは拡大し、現在では、21の国又は地域(以下両者まとめて「エコノミー」という。)による経済連携となっています。APECは他の地域の統合と異なり、参加エコノミーの自主性を重んじ、域外に対しても貿易投資の自由化の成果を分け合うことを目的とした「開かれた地域主義(open regionalism)」を標榜しています。また、USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)諸国、ASEAN7か国、ロシア及び中南米をも含む広範な地域をカバーしていることから、地域統合間の連携としての側面も持っています。詳しくは、APECの公式ホームページ(外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます)(英語版のみ)を御覧ください。
公正取引委員会は、APECの各種組織のうち、CPLG(競争政策・競争法グループ)の副議長に就任しており、その活動に積極的に参加しています。CPLGは、APEC域内における競争政策・競争法の推進を目的として、競争関連当局間での議論や情報交換、競争法の普及啓蒙、域内途上エコノミーへの競争法に関する技術支援等を行っています。CPLGでは、年1回、CPLG会合が開催されており、各加盟エコノミーの競争政策に関する報告等が行われているほか、年間を通じて、関連イベント開催等の取組が行われています。
| 開催年月 | 会合名 | 場所 |
|---|---|---|
| 2016年5月~6月 | 競争当局による審査手続及び手続の公正性に関するワークショップ | メキシコ(メキシコシティ) |
| 2016年10月 | 競争当局による審査手続及び手続の公正性に関するワークショップ | ベトナム(ホーチミン) |
| 2017年2月 | CPLG会合、競争当局の審査能力に関するワークショップ、競争政策における経済学セミナー、競争障壁の自己評価に関するワークショップ | ベトナム(ニャチャン) |
| 2017年7月 | 競争政策及び競争法に関する中小企業のためのキャパビルワークショップ | フィリピン(マニラ) |
| 2017年8月、10月 2018年1月 |
競争政策における経済学的な証拠の活用促進についてのトレーニングワークショップ | ベトナム (ニャチャン、ホーチミン) |
| 2018年3月 | CPLG会合、企業結合審査におけるベストプラクティスの情報交換ワークショップ | パプアニューギニア (ポートモレスビー) |
| 2019年2月~3月 | CPLG会合、水平的及び非水平的企業結合における経済分析セミナー | チリ(サンティアゴ) |
| 2020年2月 | CPLG会合 | マレーシア(プトラジャヤ) |
| 2021年2月 | CPLG会合 | ウェブ会議形式 |
| 2021年9月 | デジタル市場における競争法と規制に関するオンラインイベント | ウェブ会議形式 |
| 2022年2月 | CPLG会合 | ウェブ会議形式 |
| 2022年3月 | ニューノーマルにおける規制当局と競争当局のためのデータサイエンスツールに関するキャパシティビルディングワークショップ | ウェブ会議形式 |
| 2022年11月 | 競争政策と持続可能な成長に関するワークショップ | ハイブリッド形式 |
| 2023年2月 | CPLG会合、効果的・効率的な競争法訴訟及び規制に関するアドボカシーに関するワークショップ | アメリカ合衆国 (パームスプリングス) |
| 2024年2月〜3月 | CPLG会合、デジタル市場における規制及び競争の挑戦に関するワークショップ、競争過程保護のための企業結合規制・反競争的行為審査手続の最近の課題 | ペルー (リマ) |
| 2025年8月 | CPLG会合 | 韓国(仁川) |
| 2026年2月 | CPLG会合、競争執行政策に情報提供するための市場調査ツールの効果的な利用に関するキャパシティビルディングプロジェクトワークショップ | 中国 (広州) |
また、公正取引委員会は、1999年度にAPEC閣僚会議で採択された「競争と規制改革を促進するためのAPEC原則」の推進を目的として、「競争政策に関するAPECトレーニングプログラム」を、2002年から2004年までの間実施し、その後は、当該プログラムの後継プロジェクトである「競争政策に関するAPECトレーニングコース」及び「競争政策に関するAPECトレーニングプロジェクト」を、2005年から2015年までの間実施しました(国際機関、学界等の協力の下、APEC参加エコノミー等から毎回約50名程度が参加)。