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先輩職員の声(課長級)

先輩職員の声(課長級)

課長級職員

所属:経済取引指導官
氏名:勝上 一貴

経歴

入局年月: 2001年4月
略  歴: 2001年4月 入局(中部事務所総務課)
         2003年7月 中部事務所 第三審査課
         2004年7月 中部事務所 総務課(経済係)
         2005年7月 中部事務所 下請課
         2008年7月 本局 審査局 第三審査上席 審査専門官
         2012年7月 東海財務局へ出向(理財部 金融証券検査官)
         2014年7月 中部事務所 取引課 取引方法調査官
         2017年7月 中部事務所 総務課 総務係長
         2019年7月 中部事務所 第一審査課 審査専門官
         2020年7月 中部事務所 経済取引指導官

公正取引委員会を志望した理由

 私は、最初は公正取引委員会を強く志望していたわけではなく、学校の授業の中で公正取引委員会の役割を学んだ際、「かっこいいなあ」と思っていた程度で、興味本位で官庁訪問しました。そして、官庁訪問時に先輩職員から業務内容などの説明を受けたところ、私が想像していた以上に公正取引委員会が市場経済の中で担っている役割が大きいことを知り、そんな職場で働いてみたいと思い、公正取引委員会を強く志望するようになりました。

これまでの業務経験を振り返って

 私がこれまでの業務で印象に残っているのは、本局の審査局に所属していた際に担当した優越的地位の濫用事件です。この事件は、ある小売店が弱い立場にある納入業者に対してその地位を利用して不当な協賛金の支払を要求していたというものでした。私は担当として、違反行為を行っている小売店だけでなく、違反行為を受けている納入業者からも話を聞き、その内容を供述調書にまとめるなどして、違反の立証をしていきました。その過程で、小売店が何気なく言った言葉が、納入業者にとっては非常に重いものであることを知り、納入業者がいかに弱い立場にあるのかということを痛感しました。優越的地位の濫用の事件は、被害者の数が多いため違反を立証するまでに苦労しましたが、事件の措置について公表した際には、多くのメディアに取り上げられるなど反響も大きく、当委員会の業務が世間に大きなインパクトを与えるということを実感するとともに、これまでの苦労が報われた気がしました。

公取で働くことの魅力、やりがい

 私は、公正取引委員会で働くことの最大の魅力は、業務が特定の分野に限定されていないところだと思っています。最近では、東京五輪大会組織委員会が発注する競技大会のテストイベント計画立案等業務委託契約等の入札談合について検事総長に告発したほか、クレジットカードの取引やクラウドサービス分野の取引に関する報告書を公表するなど、幅広い分野において業務を行っています。幅広い分野への好奇心をお持ちの方にとっては、とても魅力溢れるやりがいのある職場です。

志望する方へのメッセージ

 普段多くの人が気付いていませんが、皆さんがお店で安く商品が買えるのは事業者間で「公正かつ自由な競争」が行われているためであり、公正取引委員会はそんな競争が正しく行われるように見守る「競争の番人」です。競争という観点から市場経済を見守って行きたいという強い熱意がある方は、ぜひ公正取引委員会の扉を叩いてみてください。

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