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平成24年9月19日付 事務総長定例会見記録

平成24年9月19日付 事務総長定例会見記録

 [配布資料]

 [発言事項]

事務総長会見記録(平成24年9月19日(水曜)13時30分~ 於 官房第1会議室)

下請法の動画コンテンツの配信について

 (事務総長)
 本日,私からは,下請法の動画コンテンツの配信についてお話ししたいと思います。
 公正取引委員会では,下請法の普及・啓発を図るために,今般,各種のパンフレットを作成し,講習会や移動相談会の開催といった取組を行っているところですが,下請法の違反事件がなかなか後を絶たない状況にあります。
 こうしたことから,下請法の違反行為の未然防止のために,今般,親事業者の方と下請事業者の方の双方に下請法の理解を深めていただくための分かりやすい資料として,「そうだったのか!よくわかる下請法」という動画コンテンツを新たに作成しまして,先週の9月13日から,公正取引委員会のホームページにおいて配信しております。
 この動画では,下請法の適用対象を始めとしまして,親事業者の4つの義務,親事業者の11の禁止事項といった,ビジネスの基礎知識として「これだけは知っておきたい」という下請法のポイントを内容としておりまして,司会者と親事業者の方たちとのやりとりを通じまして,下請法の基礎知識を紹介するとともに,親事業者と下請事業者が登場する寸劇を盛り込むことによって,身近で分かりやすい内容となるように努めております。
 また,近年,PB商品の製造委託に関する違反事件が多いことから,PB商品の製造が下請法上の製造委託となり得るので注意を促すといった,近年の下請法違反行為の特徴を盛り込んだ内容としております。
 なお,この動画コンテンツは,ロングバージョンとショートバージョンがありまして,ロングバージョンが約34分,ショートバージョンは約15分となっております。
 この動画コンテンツは,公正取引委員会のホームページで配信するほか,公正取引委員会が全国各地で実施しております親事業者向けの講習会で利用することとしております。
 また,これをDVD化しまして,各都道府県の商工会議所連合会や商工会連合会などの各種の団体に配付することとしておりまして,この動画を活用していただき,下請法の一層の普及・啓発が図られることを期待しております。
 私からは以上です。

 [質疑応答]

 (問) このDVDは何枚ぐらい製作されたのでしょうか。

 (事務総長) DVDの本数は,各都道府県には,商工会議所連合会や商工会連合会が,それぞれ50弱あり,また,都道府県などにも配付することを予定しておりまして,大体600程度の団体等に配付することを予定しています。

 (問) 製作は約600枚ということですか。

 (事務総長) 配布用はそうです。

 (問) 委員会の構成ですが,委員長がまだ決まっていない,細川委員の後任も空席になっているという状況で,今後の人事は,今,どうなっていますでしょうか。

 (事務総長) これは先週の記者会見でも申し上げましたとおり,竹島委員長の任期が9月26日ということで,また,先般,大変残念なことですけれども,細川委員が逝去されたということで,9月27日以降は,当面,委員長の代理として浜田委員が指名されておりますので,浜田委員長代理と2人の委員の3名により,公正取引委員会の業務を遂行していくことになります。
 後任の委員長と委員については,国会に同意人事の提示は行われておりませんが,できるだけ早期に国会の同意を得て任命されるよう,官邸などにおいて尽力いただいているものと承知しております。

 (問) 後任の方の名前などは具体的に挙がっているのでしょうか。

 (事務総長) 人選などを含めて,官邸において,今,検討を進められているところです。

 (問) 下請法に限らず,ホームページで動画を配信することは今までも取組があったのでしょうか。

 (事務総長) 公正取引委員会のホームページの「動画で分かる公正取引委員会」というところには,公正取引委員会が運用しております独占禁止法に関する動画のコンテンツや,優越的地位の濫用に関する動画のコンテンツを掲載しております。下請法についても,従来から動画のコンテンツを配信していたのですが,最近,PB商品などの事例も随分増えてきていますので,そういったPB商品も下請法の対象になり得るということの注意喚起も含めて,新しく動画のコンテンツを作成して,先週から公正取引委員会のホームページに載せて配信しているという状況です。

 (問) 内容を拡充したものを追加したという理解でよろしいですか。

 (事務総長) そうです。最近の違反事件を踏まえた内容にしているということです。新しく作り直していますので,寸劇も工夫をしていまして,なるべく見ていただいた方が,親事業者の立場の方も下請事業者の立場の方も分かりやすくということで工夫したつもりですので,是非見ていただければと思います。

 (問) その動画の出演者は,プロの俳優ですか,それとも公正取引委員会の職員の方でしょうか。

 (事務総長) これは外部に製作を委託していますので,演じているのは公正取引委員会の職員ではありません。寸劇ですから,例えば,精密機器メーカーの方であったり,自動車ディーラーの方であったりして,それぞれ親事業者としての役割や下請事業者の役割をして演じていただいているものです。

 以上

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