第16回年次総会(ポルト) 2017年5月10日~12日
概要
 2017年5月10日から同月12日にかけて,ポルト(ポルトガル)において,第16回年次総会が開催されました。本総会には,約100の国・地域から,NGA(国際機関,弁護士,エコノミスト等の非政府アドバイザー)を含めて,600名を超える参加者がありました。
  各作業部会においては,以下のテーマに沿って議論を行いました。
作業部会  | 
         テーマ  | 
        
|---|---|
カルテル作業部会  | 
         リニエンシー制度と今後の課題  | 
        
企業結合作業部会  | 
         企業結合審査における非価格効果  | 
        
単独行為作業部会  | 
         単独行為を評価するための分析枠組み  | 
        
アドボカシー作業部会  | 
         伝統的な市場及び新規の市場におけるアドボカシー戦略:その戦略の相違点  | 
        
当局有効性作業部会  | 
         有効な競争当局であるための重要な要素に関する外部からの視点  | 
        
 公正取引委員会からは,杉本委員長,山田官房審議官(国際担当)ほか計10名が出席し,杉本委員長は,カルテル作業部会のセッションにおいて,日本ではリニエンシー制度が活発に利用されていること,リニエンシーを申請すべき競争当局が多くなると,事業者の負担が増し,リニエンシー申請を行うインセンティブが低下するおそれがあるため,そのような弊害を防ぐために,競争当局間における協力体制の強化,各競争当局のリニエンシー制度の収れんの促進,競争当局の制度・運用における透明性の強化が重要であることを説明しました。
  
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