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経済協力開発機構(OECD)について

 OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development;経済協力開発機構)は,経済・社会分野において多岐にわたる活動を行っている国際機関で,欧州諸国,米国,日本等を含む35か国 によって構成されており,欧州委員会(EC)もOECD諸活動に参加しています。1,000名を超える専門家を抱えていることもあり,「世界最大のシンクタンク」といわれています。
 公正取引委員会は,OECDの活動の中心となる各種委員会のうち,主に競争委員会(Competition Committee,加盟国のほか非加盟国・地域がオブザーバーとして参加)の活動に参加しています。同委員会は,加盟国間における競争法及び競争政策の進展について検討し,また,その整備及び施行に関する加盟国間の協力を促進することを目的としています。
 公正取引委員会からは,平成21年10月以降,公正取引委員会委員が副議長の一人としてビューロー(幹部会)メンバーとなっており,競争委員会の活動に積極的に関与しています。
 競争委員会では,本会合が通例年2回(6月及び11月又は12月)開催されており,その時々の重要問題について議論が行われるほか,各加盟国等の競争政策に関する年次報告が行われています。
 また,本会合の下には,競争と規制に関して議論する第二作業部会及び執行と国際協力に関して議論する第三作業部会が設けられており,本会合に併せて会合が開催されています。
 さらに,年1回,非加盟国・地域を招請して議論する「競争に関するグローバルフォーラム」が開催されています。
 公正取引委員会は,これらの会合に出席し,各種貢献文書及び年次報告を提出した上で発言やプレゼンテーションを行うなど,積極的にその活動に参加しています。

OECD競争委員会会合

平成30年6月会合
会合で青木委員ご登壇の様子















 

これまでの会合の概要

平成30年6月会合  平成29年12月会合

OECDにおける議論の成果


 OECDの会合における議論は,各国から提出された貢献文書とともに,報告書の形式で取りまとめられます。また,重要な課題については,会合の議論を踏まえ,理事会勧告やガイドラインが策定されています。
  これまでの主な理事会勧告としては,価格カルテルや入札談合に対する国際的な取組の強化を目的とした「ハードコアカルテルに対する効果的な措置に関する理事会勧告」(平成10年採択),企業結合審査手続に係る収れんの更なる促進を目的とした「企業結合審査に関する理事会勧告」(平成17年採択),規制影響分析(RIA)における競争評価の視点の導入等を目的とした「競争評価に関する理事会勧告」(平成21年採択)等が挙げられます。
 また,平成24年6月には,「公共調達における入札談合撲滅に関する理事会勧告」が採択されました。同勧告は,公共調達制度の適切な設計を確保し,入札談合の効果的な探知を可能とすることを目指して策定されたものであり,談合に効果的に対処するためのチェックリスト等を内容として平成21年に採択された,「公共調達における入札談合撲滅のためのガイドライン」を基礎とするものです。
 さらに,平成26年9月には,競争当局間の更なる国際協力を促進し,反競争的行為による悪影響を軽減することを目的とした「競争法の審査及び手続における国際協力に関する理事会勧告」が採択されました。当該理事会勧告は,「国際的通商に影響を及ぼす反競争的慣行についての加盟国間の協力に関する理事会勧告」(昭和42年に採択後,数次にわたり改正)が,現状の国際執行協力の実務に合わせて置き換えられることになったものです。
 最近では,前記「ハードコアカルテルに対する効果的な措置に関する理事会勧告」に関し,採択以降の加盟国競争当局による執行活動を考慮した改正が議論されているほか,一部の勧告に関し,統廃合等に向けた議論が進められています。

OECDの今後の活動

 平成29年12月に開催された本会合において,競争委員会が取り組んでいくこととなる三つの中長期的なテーマとして,「知的財産と競争(Intellectual Property Rights and Competition)」,「透明性及び手続の公正性(Transparency and Property Rights and Competition)」及び「競争中立性(Competitive Neutrality)」を取り上げることが決定されました。これに伴い,今後両テーマに関して,様々な側面から検討が行われていく予定です。
 OECD競争委員会の最近の動きに関する詳細は,OECDの公式ホームページ(外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます)(英語版のみ)を御覧ください。

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