2011年5月

EU

欧州委員会,Standard & Poor’sによる市場支配的地位の濫用に関する審査で,同社が提出した改善措置案について,利害関係者からの意見を募集することを公表2011年5月16日 欧州委員会 公表

 2011年5月16日 欧州委員会 公表

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【概要】

 欧州委員会は,Standard & Poor’sが提出した改善措置案である確約(commitment)を官報に掲載し,利害関係者からの意見を求める市場テスト(markettest)を開始した。欧州委員会は,国際的な証券識別コード「ISIN」を米国内で唯一発行する機関であるStandard & Poor’sが,欧州の情報サービス会社及び金融機関に対し,コード利用料金として過剰なライセンス料を徴収していることが支配的地位の濫用に当たるとして,2009年11月に異議告知書を送付していた。これを受けてStandard & Poor’sは,同社から直接コードを得る場合の最高利用額を年間15,000ドルまでとし,また,情報サービス会社から間接的にコードを得る場合については料金を徴収しないという改善措置案を欧州委員会に提出した。

欧州委員会,ハードディスクドライブ市場における2件の企業結合案件について,詳細審査を開始

 2011年5月30日 欧州委員会 公表

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【概要】

 欧州委員会は,米国Seagate Technologyによる,韓国Samsungのハードディスクドライブ事業の取得及び米国Western Digital Corporationによる日本Hitachiのストレージ事業の取得に関する2件の企業結合計画について,詳細審査を開始したことを公表した。欧州委員会による審査によると,ハードディスクドライブのメーカーは,現在世界で上記4社に日本のToshibaを加えた5社しか存在しないため,今回の2件が実現された場合,競争上の懸念が生じるおそれがあるとしている。

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