2012年1月

EU

欧州委員会,携帯機器市場における市場支配的地位を濫用した疑いで,Samsung Electronicsに対する正式審査を開始

 2012年1月31日 欧州委員会 公表

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【概要】

 欧州委員会は,Samsung Electronicsが,欧州電気通信標準化機構(ETSI)との誓約を反故にし,標準必須特許(standard essential patens)を濫用的に使用することにより,欧州競争法第102条に違反して,欧州の携帯機器市場における競争を制限していないかどうかについて,正式審査を開始したことを公表した。Samsung Electronicsは,標準必須特許を侵害したとして,いくつかの加盟国裁判所において,競合する携帯機器メーカーに対し差止訴訟を提起していた。欧州委員会は,Samsung Electronicsの行為が,1998年にETSIに対して同社が行った,欧州における携帯電話の標準化に不可欠ないかなる特許もFRAND条件でライセンスを行うという誓約を守っているかという点について審査する予定である。

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